「お母さん、このマークはこの箱だよ」「計算、私にまかせて」。富山県の月岡小学校(油本進校長、445人)で、ベルマークを親子で学ぶ楽しい授業がありました。ベルへの認識を深めて、いっそう運動を盛り上げようと、PTAの文化教養部(部長・中嶋昌子さん)と学級委員が協力して開いたものです。
月岡小では以前から親子でマークを仕分けるなどの学年活動を試みてきましたが、03年度から「ベル活動への理解を通してボランティアを学習しよう」と、この学年活動を総合学習に導入。一部の学年を選んで、授業参観日に親子での「ベルマーク活動ラリーゲーム」を催しており、今年度は3年生と4年生で企画しました。
10月5日には4年生(2クラス81人)で実施。ベルマークのビデオを見たあと、6人ほどのグループに分かれて、お母さんとマークを番号別に小箱へ仕分けました。このあと、電卓を使って計算し、集計用紙へ記入していきましたが、どのグループもたちまち作業を終え、「みんなでやると簡単だね」。
ついで、お楽しみの「ベルマーク○×クイズ」。「マークはお金にかえられる」(答えは×)、「ガムなど小さなものは切らずに出してもよい」(答えは○)など、10の出題に両手で○×を描いて答えます。
ベル活動がすっかり定着している学校だけにほとんどが正解でしたが、○と×が分かれたのが「去年、月岡小で集めた点数は富山県内で15位でした」という問題。答えは×。「10万3367点で10位でした」と答えが明かされると、教室は「すごーい」「やった」の歓声と拍手に包まれました。
最後にアンケートを出しておしまい。子どもたちが生きいきと作業する姿に、中嶋さんらは「親も子もベルマークへの関心が高まるとともに、力を合わせることの素晴らしさも学ぶと思う。ずっと続けて生きたいですね」などと話していました。
(2005/10/7)
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