お知らせ


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04年度のベルマーク運動説明会
「ベルの音」高く 集い語らい5000校
全国91都市で100回開催

 ベルマーク運動の歴史や現状、活動の取り組み方などを学び、意見を交換するベルマーク運動説明会が、今年も全国91都市で開かれました。どこの会場も、新たにPTAのベルマーク役員になったお母さんや先生方、活動校を応援してあげたいと、わざわざ足を運んでくださったボランティアらの熱気がいっぱいでした。
 今年の説明会の開催回数は、急きょ加えた北海道北見市を含め、ちょうど100回。計5、196校から15、906人が参加しました。
 昨年に続き、自社の商品にベルマークを付けて運動を支援してくださる協賛会社に参加をお願いしたところ、「キユーピー」「ショウワノート」「セイカ」「旭硝子」「ラッキーベル」「日清食品」「フジッコ」の7社が名乗りをあげてくれました。
 これらの協賛会社は各会場の受付で、ベルマーク商品を紹介するパンフレットや試供品、お母さんたちの感想を求めるアンケートを配るなどおおわらわ。試供品をもらってニコニコ顔のお母さんたちの質問に答えたり、意見を交わしていました。
 今期、新たに協賛会社になったのはノートの「セイカ」(ベルマーク番号12)、「旭硝子」(同13)、「山田養蜂場」(同38)、「エプソン販売」(同73)の4社です。旭硝子は、建材・ガラス製品関係では初めての参加。山田養蜂場は、通信販売としては、初めてのベルマーク企業です。エプソン販売は、プリンターのインクカートリッジを回収することによってベルマークが寄与されるもので、先に打ち出されたクラレのスポーツウエアの回収に続き、「環境保護」というすばらしい1面がこの運動を盛り立てることになりました。
 この他、脱退した東洋水産のあとを受ける形で日清食品が生めん(焼そば)に、同じくネピアのあとに大王製紙がティッシュにマークをつけてくれることになりました。
 こうした多彩な出来事を十分理解し、知ってもらおうと、財団はプレゼンテーションで念入りに説明しました。それぞれの学校現場で、素敵な結果が期待されます。
(2004/7/8-6)


ベルマーク運動説明会・各地の話題
企業とPTAと財団が年に一度のめぐりあい
会場内には今年のいろいろドラマがありました

 5月の連休明けから7月初めまで、全国100会場で開かれたベルマーク運動説明会。さまざまなドラマが繰り広げられました。
  ●雨降りにはベル傘さして 名古屋の第2回説明会(6月11日)で体験発表した名古屋市南区の宝小学校(児童438人)PTA厚生委員会(委員長・木下くに子さん)は、ベル預金で購入したあと自分たちでベルマークを手描きした傘を披露してくれました。
 傘は下校時などに振り出す急な雨に備えて、14の各クラスに10本ずつ置いています。黄色の無地ですが、「みんなでマーク集めをがんばっていることを認識できるとともに、ベルマークの大切さをアピールできれば」と、委員たちが手分けして黒のマジックインキで描き入れました。
 委員会では、文庫の本などベル預金での購入品には、添付してあるマークをベル担当の子どもらと協力して貼っているそうです。「傘は私たちが大切に使って欲しい、との願いを込めて一本一本描きました」。こんなお話しとともにパッと開かれた傘に、会場は「オー」「いいなー」の称賛の声に包まれました。

  ● 体験発表者「ビフォー・アフター」 「説明会が始まるまで舞台で練習してもよろしいんでしょうか」(越谷会場)。スライドショーなどを使って体験発表をするPTAの皆さんの中には、全員で一生懸命に予行練習をしている姿が各地の会場で見受けられました。「上手に話せるか心配です」(山形会場)と、不安そうな表情で自分の出番が回ってくるまで、席に座って発表文を片時も離さず、プリントに目を凝らして暗誦している人も。みなさん発表を終えると、表情はぐっと和らぎ、笑顔に変わっていました。

  ● 「運動創設の母」朝日新聞の販売店主来訪 福島会場と郡山会場の受付には、新しく運動に参加した協賛会社旭硝子と「ベルマークをもっと知ってほしい」と運動を続けている、福島県須賀川市の朝日新聞須賀川販売店主の丹内清美さんと朝日新聞本社から福島担当の社員が駆けつけ、手づくりのベルマーク袋と丹内新聞を配り、運動をサポートしてくれました。

 ●財団職員の自戒 説明会は、財団職員が2〜3人で担当します。朝から開会時刻の10時までは緊張の連続です。会場へのあいさつ、荷物の搬入、受け付けの設置、PTAへの配布資料の荷造り、協賛会社や体験発表者との応対、機材の設置、写真撮影・・。ある小さな会場での事。開会してしばらくして、会場の後ろに座っている人たちが、あちこちで上着を羽織っている姿に気づきました。室内温度は21度。これでは寒いはずです。早速、25度に再設定して再開。議事はマニュアルどおりに進めていたつもりでも、アクシデントや思わぬ見落としが出てきます。みなさんにご迷惑、ご不便をかけたケースもあったことと思います。改めて「細心の気配り」が忘れてはならないことを実感しました。

  ●教育環境の充実に賛同 岡山会場には、新参加の協賛会社「山田養蜂場」の織田公政文化広報室長が岡山県苫田郡鏡野町の本社から駆けつけました。同社はローヤルゼリーを中心にした健康食品などを通信販売している会社です。
 会場受付で商品カタログや会社紹介の冊子などを配ったあと、織田さんは、「ベルマーク運動の趣旨に賛同して協賛会社になりました。みつばち文庫の寄贈やミツバチの童話と絵本コンクールなどを通じて、子どもの教育環境の充実に務めています」と挨拶。地元の協賛会社の登場に、会場からは大きな拍手が送られました。

 ●26年間もありがとう 奈良会場では、若いお母さんたちに混じって、62歳の女性の姿がありました。奈良県大和郡山市から来た宮崎一子さんです。夫と長男の3人暮らし。3人で26年前からベルマークを集め、近所の小学校や幼稚園に贈ってきました。日常の買い物の中で、できるだけベルマークの付いている商品を買い、月平均200点を集めます。マークが貯まると、学校に出かけ、校門で登校してくる子どもたちに「ベルマークだよ」と言って渡すのです。
 説明会への出席は2年前から。「協賛会社の脱退、新参加がめまぐるしく、説明会でよく聞いておかないと、何にマークが付いているのか分らなくなるからです」と話し、熱心に聞き入っていました。

  ●ベルマーク委員長は青い目のママ さいたま市民会館うらわの体験発表校は、市立神田小。柏光さん、飯田智子さんと一緒にステージに上がった鈴木リサさんは、同小の昨年度のベルマーク委員長です。
 鈴木さんは、英国人。イギリスの会社に勤めていたOL時代に日本人のご主人と知り合って結婚。11年前に来日しました。今は、4人の子供のママです。鈴木さんは、ご主人のお母さんからベルマークのことについて教えてもらい、運動に参加。昨年度は、委員長として、ボランティアを含め、50人ものお母さんたちと一緒にマークの整理や集計をしてきました。
 鈴木さんは、「委員長を引き受けて、一生懸命勉強したら、ベルマーク運動のことが良く分かりました。こんなにすばらしい運動が、イギリスでも出来ると良いんですが」と話していました。

 ●新進校にエール 埼玉県の大宮A会場で体験発表をした上尾市立芝川小は、昨年運動に参加したばかりの新進校です。未経験のお母さんたちが財団職員に来てもらって運動の進め方を教えてもらったりして立ち上げた「産みの苦労」を切々と発表しました。中でも、共感を呼んだのは、児童に理解を求めようと、校長先生に特別出演をお願いして上演したベルマーク劇のビデオ映画です。会場のお母さんたちからは、「今年度のベルマーク役員を引き受けた私たちと同じです。とても参考になりました。芝川小もこれからがんばってほしいですね」と熱いエールが送られていました。
(2004/7/8-5)


ショウワノートのベルマーク表彰
第30回の全国集票トップは東京・福田会
福田会から同会の支援団体
スコーレ家庭教育振興協会に感謝状

 ベルマークの集票累計が全国2位の社会福祉法人福田会(高見裕一理事長=東京・広尾)が、協賛会社ショウワノート(吉田敏社長)が主催する「第30回ベルマークキャンペーン」で、同社のベルマークを集めた点数が全国1位になりました。表彰式は6月24日に福田会であり、養護施設に通う子どもたちに表彰状とジャポニカ学習帳、百科事典、ビデオ教材などが吉田社長から手渡されました。「教材をたくさんいただきありがとう」と児童・生徒代表からお礼のあいさつがありました。
 今回の表彰式には、長年、福田会にベルマークを贈り続けている、収集・整理のボランティアである社団法人スコーレ家庭教育振興協会(永池榮吉会長)から、常務理事の田中二三男さん、吉澤文枝さん、渡辺熱子さん、三橋章子さんが招かれ、長年の奉仕活動に対して、福田会の河野浩三常任理事から感謝の言葉と表彰状が手渡されました。
 ショウワノートのベルマークキャンペーンは、学校の間では広く浸透し、これまでに多くの学校が表彰されています。今回のキャンペーンは、全国の各ブロックの1位から選ばれ年間9546点を集めた福田会に決まりました。
(2004/7/8-4)


今年も「お城」の研究コンテスト
作品を募集しています

 ベルマーク教育助成財団理事長の齋藤諦淳さんが会長を務める「財団法人日本城郭協会」は今年も小中学生を対象に、お城の自由研究コンテストの作品を募集します。朝日学生新聞社、くもん子ども研究所との共催、ベルマーク教育助成財団など後援で、今回が3回目。今年から、最も優れた作品に文部科学大臣奨励賞が贈られることになりました。
                     ◆   ◆
▼募集テーマ
 お城や城跡、城下町など。お城の地形や周辺の自然環境、築城の工夫、お城にまつわる人物や歴史、町名や城下町の仕組み、文学や絵画に登場するお城などについて、実際に訪ね、本やインターネットで調べたり、家族や詳しい人に話を聞くなどしてまとめてください。

▼作品の形式
リポートや模造紙、CD−ROMなど。

▼応募・問い合わせ先
〒102-0076
東京都千代田区五番町3の1
5番町グランドビル
くもん子ども研究所「土曜お城見学会」
(TEL03-3234-4584)

▼締め切り
9月末日

▼発表
審査結果の発表11月。

▼表彰
 文部科学大臣奨励賞、日本城郭協会賞、朝日学生新聞社賞、くもん子ども研究所賞各1点、優秀賞7点、佳作10点に賞状と副賞が贈られます。
(2004/7/8-3)


新参加の協賛会社
山田養蜂場が「みつばち文庫」
寄贈先を募集中

 今年から新たに協賛企業としてベルマーク運動に参加した山田養蜂場(ベルマーク番号38)が「みつばち文庫」(1セット11冊)の寄贈先を募っています。学校が直接申し込むか、「あなたに代わって、母校や、ゆかりのある学校、お世話になった学校へお届けします」との趣旨で、対象は888校です。
 同社は、「人と自然のつながり」「人と人とのつながり」「命の大切さ」などをモットーに1999年からこのプレゼントを実施してきました。子どもたちの活字離れや、自然に触れ合う機会が少なくなったため、こうした次代を担う子どもたちにしっかり伝えたいと本を通じて、子どもたちの心に希望の種をまく一助になれば、と話しています。
 今回プレゼントする本は、@「いまの地球、ぼくらの未来 ずっと住みたい星だから」(PHP研究所)A「宇宙から見た地球環境」(大月書店)B「ハリネズミと金貨」(偕成社)C「キング牧師の力づよいことば」(国土社)D「おとなはなぜ戦争するの」(新日本出版社)E「ヘンリーフィッチバーグへいく」(福音館書店)F「森へ」(同)G「絵で読む 広島の原爆」(同)H「はちみつのタネ」(ポプラ社)I「しょうたとなっとう」(同)J「ぼくの見た戦争 2003年イラク」(同)

【応募方法】
 官製はがきに、郵便番号、住所、氏名、年齢、職業(学生の場合は、学年)、電話番号、寄贈したい学校名(住所・電話番号も)、理由や思いを明記。

【応募先】
〒708-0393
岡山県苫田郡鏡野町市場194
山田養蜂場「みつばち文庫」事務局ベルマーク新聞係

【応募締め切り】
2004年7月20日(火) 当日消印有効

【問い合わせ先】
TEL0868(54)3999(平日午前9時―午後5時30分)
(2004/7/8-2)


『安房直子コレクション』
夢と希望を与え続けた 童話やエッセー全7巻 まとめて本に

 童話作家でエッセイストの安房直子さんが亡くなられて11年になります。自然と季節と子どもたちを愛し、多くの読者に夢と希望を与え続けてきました。偕成社が安房さんの主要作品71点の短編・中編・長篇と40点のエッセーをまとめて「安房直子コレクション」(全7巻=各巻本体価格2000円)として出版しました。
 1巻から3巻までは初期の短編とエッセーを収録した「なくしてしまった魔法の時間」、「見知らぬ町ふしぎな村」、「ものいう動物たちのすみか」。4巻から7巻は長編と中編とエッセー「まよいこんだ異界の話」、「恋人たちの冒険」、「世界の果ての国へ」、「めぐる季節の話」などが収録されています。作品を読み進むうちに、時間を超え、ゆったりとして安房さんの世界に引き込まれてゆきます。小学校低学年から大人までが楽しめる構成になっています。
 安房さんはエッセー「童話と私」のなかで、「私が、童話をこころざした動機を、ひとことでいうとしたら、私自身が、子どもの好きなものが大好きだからということになるでしょうか。つまり子どもが夢みたり、憧れたり信じたりするものーー小人とか、妖精とか、魔女・・・等々、この世の中には、決してあるはずのない、それでいて、ひょっと、どこかにかくれているかも知れない、そういうものたちに憧れつづけて、それで結局、そういう物語を書くことになりました」と言っています。
 ベルマーク新聞(当時は「月刊ベルマーク」)には、新進の童話作家と作品を紹介する「愛のメルヘンシリーズ」というコーナーがありました。1981年(昭和46年)1月から3回にわたり紙上で「冬の話 3つ」(水仙の手袋、ストーブを買った日、手紙)を連載していました。このシリーズで執筆した作家には松谷みよ子さんや小沢正さんらがいます。作品には、それぞれ新鋭のイラストレーターの装画がつき、「ものがたり」を引きたてています。安房さんの小話は南塚直子さんが担当していました。
 掲載紙面の右側には、23年たった今も続いているベルマーク新聞の「読んでみたい本」のコーナーがあり、安房直子さんの記事との時間を超えた不思議な機縁を感じました。
(2004/7/8-1)


ベルマーク便りコンクール
今年も作品を募集中です

 第19回「ベルマーク便りコンクール」の作品を募集します。ベルマーク運動への協力を家庭や児童・生徒たちや地域の人たちに呼びかけるために、PTAや児童・生徒の皆さんが制作し、配布している作品を奮って応募してください。
                       ◆   ◆
▼応募方法
 定期的に発行されている広報紙やお知らせのプリントをはじめ、特集号や冊子などで過去1年以内に制作されたもの。サイズや枚数などに制限はありません。

▼あて先
〒104−0061
東京都中央区銀座6−6−7
財団法人ベルマーク教育助成財団
「ベルマーク便りコンクール」係
団体名は略称の「ベルマーク財団」でも結構です。

▼締切日
2004年9月30日(木)=当日消印有効。

▼入賞作品発表
 ベルマーク新聞とホームページで入賞校を、入賞作品はホームページで掲載します。

▼賞金と参加賞
 入選作品10点には各3万円、佳作作品10点に各1万円、コンクールに参加した学校には図書券を贈呈します。
(2004/7/7-3)


ベルマーク財団の新理事長に齋藤諦淳さん
03年度決算・事業報告を承認
財団理事会・評議員会

 ベルマーク教育助成財団の理事会・評議員会(木田宏理事長)は、6月3日、都内のホテルで開かれました。
 事務局側から03年度の事業・決算報告が行われ、役員人事では木田理事長から出されていた辞意を承認、後任の新理事長には常務理事の齋藤諦淳(さいとう・たいじゅん)さん(武蔵野大学学長)が選任されました。評議員では山上浩二郎さんが退任、朝日新聞社論説委員の清水建宇さんが選任されました。
                       ◆
 木田さんは60年、文部省(文部科学省)側の担当課長としてベルマーク運動の発足に尽力され、81年、日本学術振興会理事長から財団理事、82年常務理事、91年、初代理事長の有光次郎さんの後を受けて理事長に。財団には23年間務め、ベルマーク運動を育ててこられました。
                       ◆
 齋藤さんは、木田さんとは文部科学省の後輩にあたり、97年から財団の常務理事となり運動を支えてきました。財団創設から数え3代目の理事長となります。
 就任にあたり「このベルマーク財団は60年に発足、今年で44年を迎える伝統のある団体です。PTAや協賛・協力企業のみなさんの善意に支えられ発展してきました。いまは生涯学習の時代です。地域とのつながりがますます必要になってきています。この度、運動に参加されたエプソン販売の『リサイクルへの貢献という流れ』は新しい時代の運動といえます。事務局のみなさんの協力を得て、運動を進めて行きたいと思います」とあいさつされました。
 ≪齋藤諦淳さんの略暦≫ 47年文部省入省、同省大学局課長、同省大学局審議官、同省社会教育局長、同省生涯学習局長、放送大学学園理事、常葉学園大学学長を経て02年から武蔵野女子大学学長。90年に法学博士となる。71歳。
(2004/7/7-2)


ベルマーク財団
04年度 理事・監事・評議員名簿

 6月3日の「04年度理事会・評議員会」で、新しいベルマーク教育助成財団の人事が決まりました。(★印は新任。敬称略)
 ▽理事長        ★齋藤諦淳
 ▽専務理事        君和田正夫
 ▽常務理事・事務局長 吉川俊夫
 ▽理事          木田宏、一番ケ瀬康子、木原啓吉、木村尚三郎、尾崎護、牟田悌三
                渡辺通弘、木村治美、野村昌彦、西村秀俊、川淵三郎、高木敏行
 ▽監事          吉田義雄、柴田e一
 ▽顧問          石川陽治
 ▽評議員         赤田英博、小泉憲也、角田元良、小野具彦、小栗洋、新穂豊、横山洋吉
               芦葉浪久、小塩允護、皆川春雄、秋谷義一、野口昇、和田龍彦、出田幸彦
               田仲拓二、法花敏郎、★清水建宇
 理事長は木田宏が退任、齋藤諦淳が就任。評議員は山上浩二郎が清水建宇と交代しました。
(2004/7/7-1)
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