お知らせ


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「PTAからの友愛援助に感謝しています」
駐日ザンビア共和国大使
ゴッドフリー・シマシクご夫妻が財団訪問

 「わが国の保健教育と子どもと母親の健康と命を守るプロジェクトに対して、ベルマーク友愛援助から多額のご支援をいただき感謝します」。
 9月11日、ザンビア共和国のゴッドフリー・シマシク駐日大使ご夫妻と1等書記官が、NGOジョイセフの国際協力部長高橋秀行さんらと、ベルマーク財団を表敬訪問しました。財団の吉川俊夫常務理事に支援のお礼と援助資金を拠出していただいた全国のPTAに対して感謝のあいさつがありました。
 ザンビアの保健、衛生環境改善事業は02年度の友愛援助の対象事業で、127校から157万2、548円の資金が拠出されました。対象事業のなかではもっともPTAの関心が高かったものです。03年度は、財団の教育助成資金を補完して200万円の事業が実施されています。
 シマシク大使は、「ザンビアの現況」について、「ザンビアは銅の産地として世界2位ですが、近年、大きく落ち込んでいます。農業は干ばつと洪水が繰り返し襲い、農地は疲弊して、主食のメイズの生産が減っています。そのため収入の道がたたれ、学校や病院にも行けない人たちがたくさんいます。経済活動を支える多くの国民がエイズに冒され、国も資金がなく助けることができないでいます。いま平均寿命は38歳です。ザンビアは最貧国に数えられています。ベルマーク財団からの友愛援助は大変喜ばれております。日本からの経済投資を望んでいます」と、話しました。
 吉川常務理事は大使ご夫妻の来訪を歓迎して、あいさつと財団のこれまでのあゆみに続いて、さらに「大使からのメッセージはPTAに伝えます」と、話しました。
 ザンビアはアフリカ南中央部に位置し、コンゴ、タンザニア、マラアウイ、モザンビーク、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビア、アンゴラの8つの国に囲まれた内陸国で、人口は920万人です。
(2003/9/16)


ベルマーク運動
今年もへき地学校などへ教材・備品の贈り物

 朝日新聞社が創設したベルマーク教育助成運動は、43周年を迎えました。未来を託す子供たちの教育環境を整え、豊かな心を育てるために今年も次のような教育支援を行います。
 へき地学校=110校に希望の教材・設備品と朝日学習年鑑。このほか、ソフト援助として、一流陸上選手を派遣して開く「走り方教室」、「絵画教室」、「一輪車講習会」、「理科の実験教室」、「演劇公演」を開催します。
 養護学校=27校に希望の教材・設備品。盲学校=22校にカラー拡大読書器とモニター。ろう学校=16校に教材提示装置。病院内学級=8学級にパソコンと自習用ソフト。
 途上国援助=日本ユネスコ協会連盟、家族計画国際協力財団、シャンティ国際ボランティア会、日本ユニセフ協会、アフリカ地域開発市民の会、ラオスのこども、国際保健協力市民の会(シェア)、オイスカ、千代さんのメモリアルスクールを建てる会、を通じた教育支援事業。
 海外日本人学校に教材・設備品を援助。
 これらの助成は全国約2万7800校のPTA、児童・生徒と、自社の商品にベルマークを付けて支援する協賛会社などが協力して進めるベルマーク運動が生み出した助成資金に、ミズノスポーツ振興会からの寄付金などを加えて実現したものです。教材・設備品などは、9月までに、各学校へ届ける予定です。
 協賛会社は次の各社です。(50音順)
 アサヒ飲料、旭松食品、味の素、石井食品、エスビー食品、王子ネピア、小倉屋柳本、カルピス、河合楽器、キユーピー、牛乳石鹸、キョクトウ・アソシエイツ、クツワ、クラレ、呉羽化学、グリーンスタンプ、グンゼ、湖池屋、サクマ製菓、ショウワグリム、ショウワノート、新三井製糖、積水化学、セメダイン、ソントン食品、大王製紙、タカラ、寺西化学、東京ワンタン本舗、東芝、東洋水産、トヤマ楽器、成田食品、日清オイリオ、日清食品、日清フーズ、ニッセイ同和損害保険、日本水産、日本デキシー、白鶴酒造、富士写真フイルム、フジッコ、ペットライン、マルトモ、マルニ、宮坂醸造、宮田工業、明治製菓、森永製菓、森永乳業、矢崎化工、ヤマハ、ライオン、ラッキーベル、ロッテ

ベルマーク教育助成財団
朝 日 新 聞 社
(2003/9/8)


ラオスの子どもたちから
「クレヨン」ありがとう
裾野市の千福が丘小にラオスからお礼の便り

 「ラオスの子どもたちは思いっきりのびのびと絵を描きまくりました」。ベルマーク預金で購入したクレヨンをラオスに贈った静岡県裾野市の千福が丘小(大野浩靖校長)に現地からお礼のことばと写真が届きました。
 同校では昨年、6年生が中心となって、「自分たちの力で世界の困っている人たちを支援したい」とベルマークに取り組みました。1年かけて貯めた預金でクレヨンと絵の具を購入して、NGOの「ラオスのこども」(代表、チャンタソン・インタヴォンさん)を通じてラオスの首都ビエンチャンにある「子ども文化センター」に届けました。
 クレヨンや絵の具は、5月31日の「子どもの日」に同市内で開かれた絵画コーナーで使われ、子どもたちがのびのびと絵を画いたそうです。これからも同センターの絵画教室で引き続き活躍することになります。
(2003/9/1-3)


ベルマーク新聞の「読んでみたい本」の筆者
鈴木喜代春さんが166冊目の本を出版
『二人の「みつめる女の子」』

 長年、ベルマーク新聞で親しまれている「読んでみたい本」の筆者で、児童文学者の鈴木喜代春さん(78)は、彫刻家の阿部誠一さんと一緒に『二人の「みつめる女の子」』を出版しました。これまでに『津軽の山歌物語』『伊能忠敬』『その他のダメな子シリーズ』(全10巻)など166冊を上梓してきました。
 『二人の「みつめる女の子」』は、神戸市の元町駅前に建っている2基の少女の銅像の話です。鈴木さんは、銅像の作者・阿部誠一さんと出会い、その創作の過程を目をキラキラ輝かせ、楽しく話していただいたのが創作のきっかけです。
 主人公のミナは小学校の3年生の女の子。お母さんが亡くなり、お父さんが仕事で不在の時が多く、寂しさが募って夜遅くなるとコンビで無駄遣いをしてしまう。学校でも友だちに会うたびに『ちょうだい、ちょうだい』と食べ物をしつこくねだり、聞いてくれない友だちには足げりをしたりするので、みんなに嫌われている子どもでした。そんな時、元美術の先生だった阿部さんと出会い、家を訪ねるようになりました。アトリエにある「見つめる女の子」の銅像と向き合って、「女の子」とよく話をしていました。自分の我がままな気持ちを伝え、そして励まされ、だんだん元気を取り戻してきました。阿部さんの指導で、ミナは亡くなったお母さんの「頭像」づくりに挑戦しました。何回も失敗し、イライラしたり、悩んだり、考えて、やっと気に入った作品を作り上げました。阿部さんの家に通いはじめてから、ミナの寂しい心とすさんだ心が、次第に優しさに変わって行きました。
 (岩崎書店・本体1300円)
    ◆
 「本はもう一人のわたし」

人間はだれでも/いまの自分より/つよく、やさしく、かしこい/自分になりたいという/願いをもっている/

本のなかには/自分の願っている/もっと、つよく、やさしく、かしこい/もう一人の自分が/描かれている/

だから 本をよむことは/もっと、つよく、やさしく、かしこい/もう一人の自分と/本のなかで/出会うことだ/

本は、たくさん出版されている/かならず、もう一人の自分が/描かれている本がある

だから/きっときっと/だれでも/もう一人の/自分がいる本と/出会えるのだ/

本を読んで/もう一人の自分と出会って/語りあおうよ/

語りあうことによって/もっともっと/自分がみえてきて/力がわいてくる/本を読んで/もう一人の自分/もう一人のわたしと/出会おう/

 鈴木さんは、55年におよぶ教育界での体験から、「時代や社会が変わっても、基本的には子どもの本質は変わらず、どの子どもも生まれた時から、もっと強く、優しく、かしこい自分を」と、願っているととらえています。上の詩は、鈴木さんが子どもたちに贈る「メッセージ」です。
(2003/9/1-2)


今年度後期の「お買いものガイド」が出来ました

 今年度後期の「お買いものガイドNo.85」(B5判、84ページ)ができました。ガイドは10月初めまでに参加校に1部ずつお送りします。協力会社と取り扱い商品、購入の手続きの仕方などが載っています。規格や価格など、これまでのものと内容が変わっている商品もあります。古いガイドは破棄して、注文する時は新しいガイドを参考にしてください 。
(2003/9/1-1)
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