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お知らせ


記事目次



ベルマーク新聞「ベルちゃん」の筆者
喜田川昌之さんが5月に展覧会

 ベルマーク新聞の4コマ漫画「ベルちゃん」でおなじみの作者であり、朝日新聞などで活躍しているイラストレーターの喜田川昌之さんの展覧会が、5月に大阪と東京で開かれます。
 今回は「ドリームジャンボ宝くじ」発売記念として開かれる「わらべ絵でつづる『夢・子どものうた12ケ月』」の特別展です。日本の四季を、ほのぼのとしたタッチで描かれたわらべ絵と、その絵柄に合った懐かしい童謡が組み合わされた楽しいものになっています。子どもたちの遊ぶ姿をながめていると、いつしか童心の世界に引き込まれ、童謡を口ずさみたくなります。取り上げられた主な童謡には「一月一日」、「たきび」、「朧月夜」、「さくら」、「背くらべ」、「われは海の子」、「虫のこえ」、「里の秋」、「赤とんぼ」など。
 喜田川さんは「みなさんだれもが持っている『わらべ心』を、いつまでも大切にしてほしいですね。この特別展が、みなさんのわらべ心を呼び覚ます機会になっていただければと思っています。懐かしいあの時代を忘れないために・・・」と、話します。
 喜田川さんは、ベルマーク運動とは長い付き合いですが、さらに昨年度からは財団助成事業のなかの「ソフト援助」(出前絵画教室―絵かき あそび体験塾)の先生としても、全国各地をめぐり、へき地学校の子どもたちにとけ込んで、「絵を描く楽しさ」を教えています。
                       ◆
 <ドリームジャンボ宝くじ「特別展」>(日曜日は休館)
・ 大阪開催=5月12日〜23日(大阪宝くじドリーム館=市営地下鉄御堂筋線「淀屋橋」駅12番出口=06・6228・0992)
・ 東京開催=5月26日〜6月6日(東京宝くじドリーム館=都営地下鉄三田線「内幸町」駅A5番出口=03・3595・1192)
(2003/3/26-2)


「ボンブラ」が財団見学
ベルマークの検収作業を勉強

 「ベルマークを集めて学校にブランコを贈ろう」を合言葉に、音楽雑誌「ザッピー」で毎月キャンペーンを行っている、中・高校生の女性音楽グループ「BON・BON・BLANKO」(ボンボンブランコ=ボンブラ)のメンバー5人とスタッフが財団を訪ねました。
 昨年7月にもグループのデビューに合わせ訪問、ベルマーク運動の仕組みなどを勉強して帰りました。今回は、「実際にマークがどのように処理されているのか」を調べにきました。メンバーは学校から送られてきたマークを手に取り、職員の説明を熱心に聞きながら検収作業やPTAから届く荷物の山を見学しました。「このマークは知らなかった」、「こんなにマークが集まってくるんですか。すごーい」と驚いていました。メンバーの中には小学校時代にベルマークの担当だった人も3人います。マーク収集の目標は19万点です。現在、マークは3万点集まっています。
 音楽雑誌「ザッピー」は、東京・渋谷にある株式会社メディアファクトリー編集部(03・5469・4970)で発行しています。
(2003/3/26-1)


カンボジアに「千代さんのメモリースクール」
「アジア人留学生の母」梶原千代さんの遺志を継ぎ
作家・平野久美子さんらが学校建設を呼びかけ
ベルマーク財団も新年度事業として支援へ

 戦時中に「アジア人留学生の母」と呼ばれた日本人女性を記念して、カンボジアに小中学校が造られることになりました。ベルマーク教育助成財団はその趣旨に賛同して2003年度の海外事業のひとつとして支援します。
 この事業は「千代さんのメモリアルスクール」といい、ノンフィクション作家で日本とカンボジアの問題を追いつづけてきた平野久美子さんが呼びかけました。「千代さん」こと梶原千代さんは、戦時中にアジア各国から日本にやってきた留学生に自宅を開放し「母親役」をかってでて、身の回りを世話した人です。戦後はカンボジアに渡り、留学生の1人だったカンボジアの外交官K・R・ウォンサニットさんとともに日本とカンボジアの親善に力を尽くしました。2000年5月に87歳で死去されした。
 ウォンサニットさんは「留学生の教育に情熱を燃やし、カンボジアを愛した日本人女性を記念した学校を造りたい」と取材に訪れた平野さんに相談、日本で資金集めが始まりました。一般の人たちの拠出も順調で、ベルマークが100万円の助成を決めたことで、600万円の資金確保にめどが立ちました。
 建設地は2人のゆかりの地バッタンバンです。首都プノンペンから300キロのところです。内戦の激戦地で、いまなお埋設地雷の被害が後を絶たない地域です。計画では既設の小学校と中学校の敷地にそれぞれ1棟4室の教室を建設します。教室不足で2部制授業でも追いつかない実情を大きく改善してくれそうです。小学校には千代さんのメモリアルルームを兼ねた図書室も併設されます。4月に着工し、今秋完成の予定です。
 今回の事業には現地の小学校建設では実績のある「JHP学校をつくる会」(代表、脚本家の小山内美江子さん)に委託するほか、日本大使館や現地の教育省が全面的に協力します。
 平野さんは「ベルマークも含め、ボランティアのネットワークでカンボジアとの架け橋ができます」と語りました。
(2003/3/19)


第4回友愛援助先のアフガン緊急支援報告
戦災孤児の自立をめざし
保健衛生や植林活動を支援

 この事業は、第4回友愛援助の緊急呼びかけ(2001年度)に応じた全国のPTA77校から拠出された240万円のベルマーク資金をもとに02年度に実施されたものです。
 事業対象はパキスタン国境に近いナンガハ−ル州のベスフード県など4県の46村8万人です。ジョイセフが計画を立案し、現地のアフガン医療連合・アフガニスタン復興開発計画が実行部隊となり、同州の公衆衛生局が協力しました。
 この地域は妊産婦の死亡率が世界最悪といわれています。このため、伝統的助産婦といわれる82人の女性を対象に世界保健機構(WHO)のプログラムで22日間の研修を行いました。初歩的な消毒作業のやり方から始まり、伝染病対策、乳幼児の栄養対策など出産・育児に関わる体系的な研修コースが組まれました。
 伝統的助産婦に対する研修は地域コミュニティーにも波及、保健・健康教育の重要性が認識される効果も生みました。同時に石鹸、ブラシ、手袋など助産キットも配られ、出産に関わる衛生意識は飛躍的に向上したとしています。さらに、ベスフード県ナグロ村にある診療所のスタッフ25人に近代的な医療知識を習得するトレーニングを実施しました。
 植林活動では、基本的な栄養源となるザクロやアンズ、イチジクなどの果樹の種7000個とユーカリや杉の種8000個を購入し、苗木を育てることにしました。時間はかかりますが、安い費用でできるためです。
 また戦災孤児の支えとして20頭の乳牛の子牛や羊を購入しました。孤児を扶養している家庭で子牛を育ててもらい、ミルクやチーズを提供する計画です。
 アフガニスタンは戦争で医療や教育の基盤が破壊されました。なにもかも失われた中でベルマークの支援は、小さくても確かな希望の種をまいたといえます。
ベルマークのアフガン支援は03年度も友愛援助として日本ユネスコ協会連盟に委託して実施されます。
(2003/3/12)


ベルマーク財団西部駐在広報委員の事務所住所変更

 ベルマーク教育助成財団の西部駐在広報委員事務所がある朝日新聞西部本社移転しましたので、それに伴い下記のとおり住所を変更しました。5月の連休明けから運用を始めます。なお、大阪、名古屋の連絡先も併記しました。

▼ 西部
 〒803-8586
  北九州市小倉北区室町1−1−1
   朝日新聞西部本社内
   ベルマーク財団西部駐在広報委員
   電    話 093−562−3388
   ダイヤルイン 093−563−1350
   ファクス   093−563−1241
▼ 大阪
 〒530-8211   大阪市北区中之島3−2−4
   朝日新聞大阪本社内
   ベルマーク財団大阪駐在広報委員
   電    話 06−6231−0131
   ダイヤルイン 06−6201−8031
   ファクス   06−6201−8615
▼ 名古屋
 〒460-8488
  名古屋市中区栄1−3−3
   朝日新聞名古屋本社内
   ベルマーク財団名古屋駐在広報委員
   電    話 052−221−0306
   ファクス   052−232−0955
 <注>新年度発行の「ベルマーク手帳」最終ページにある住所欄に、名古屋駐在のファクス番号が「052−201−8976」とありますが、上記の「052−232−0955」に変更してください。
(2003/3-5)


財団の新年度からの人事

ベルマーク教育助成財団は3月6日、理事会・評議員会を開き、2003年度の事業計画と予算案について承認しました。
また理事・評議員の改選があり、空席だった平山郁夫前理事の後任には、川淵三郎日本サッカー協会キャプテン(会長)が選任されました。評議員では大窪修二さん、松本正さん、中治俊行さん、氏岡真弓さんの4人が退任。新評議員に赤田英博さん、田仲拓二さん、法花(ほっけ)敏郎さん、山上浩二郎さんの4人が選任されました。


ベルマーク教育助成財団の新年度からの理事・監事、評議員は次ぎの通りです。(敬称略、名前の前の★印は新任、無印は再任)

【理事】
理事長
木田宏(元文部事務次官)
▽専務理事
君和田正夫(朝日新聞社専務取締役編集担当)
▽常務理事
齋藤諦淳(武蔵野女子大学学長)
同・事務局長 吉川俊夫(元朝日新聞社北海道編集総務)
▽理事
一番ケ瀬康子(長崎純心大学教授)
木原啓吉(江戸川大学教授)
木村尚三郎(東京大学名誉教授)
尾崎護(国民生活金融公庫総合研究所顧問)
牟田悌三(世田谷ボランティア協会理事長)
渡辺通弘(昭和音楽大学音楽芸術運営学科長)
木村治美(共立女子大学教授)
大野功雄(朝日新聞社顧問)
野村昌彦(弁護士)
西村秀俊(元朝日新聞社論説副主幹)
★川淵三郎(日本サッカー協会キャプテン=会長)

【監事】
吉田義雄(公認会計士)
柴田e一(朝日新聞社管理本部長)

【評議員】
★赤田英博(日本PTA全国協議会会長)
小泉憲也(日本学校視聴覚教育連盟会長)
西村佐二(全国連合小学校長会会長)
星正雄(全日本中学校長会会長)
千田捷熙(全国高等学校長協会会長)
新穂豊(全国へき地教育研究連盟会長)
横山洋吉(全国都道府県教育長協議会会長)
芦葉浪久(東北師範大学客員教授)
小塩允護(国立特殊教育総合研究所知的障害教育研究部長)
皆川春雄(全国盲学校長会会長)
仲田邦男(全国聾学校長会会長)
野口昇(日本ユネスコ協会連盟理事長)
和田龍幸(日本経済団体連合会事務総長)
伊藤律子(日本放送協会理事)
★田仲拓二(朝日新聞社東京本社編集局長補佐)
★法花敏郎(朝日新聞社大阪本社編集局長補佐)
★山上浩二郎(朝日新聞社論説委員)
(2003/3-4)


春の協賛・協力会社との懇談会
新参加企業紹介など多彩に

 ベルマーク運動の平成15年度の事業計画と予算などを説明する春の協賛会社と協力会社との「懇談会」が、3月中旬にそれぞれ開かれました。席上、昨年度に市場調査費が1億点を達成した矢崎化工と宮坂醸造の表彰式と、新たに運動に仲間入りしたショウワグリムとタカラの会社紹介がありました。
 協賛会社との懇談会で、木田宏・ベルマーク財団理事長は「協賛会社には、大事なベルマークを付けていただいて、今年で43年になります。お陰様で学校の参加校数は今も着実に増えつづけ、運動は発展を続けています。難しい経済環境ありますが、さらに意義運動として、これからも長く続けて行きたい」。君和田正夫・専務理事は「43年前、恵まれない教育環境にあった、へき地の学校を支援するために創設されたこの運動は大きな成果をあげました。豊かな時代になった今も、この運動の意義は少しも変わらず、むしろ必要になってきています。運動のさらなる発展に向け、今後も朝日新聞社は協力を続けて行きます」と話しました。
 今回、財団事務局の事業報告はスライドショーやビデオを使い、活動を分かりやすく紹介しました。
(2003/3-3)


2002年度の市場調査費累計で1億点企業
矢崎化工と宮坂醸造を表彰

 ベルマーク財団と協賛会社との懇談会の席で、ベルマーク市場調査費の累計が1億円を超えた矢崎化工(ベルマーク番号52番、本社・静岡市)と宮坂醸造(ベルマーク番号60番、本社・長野県諏訪市)の両社に対して、永年の運動へのご協力に敬意を表し、木田宏・ベルマーク教育助成財団理事長から、感謝状と記念品が贈られました。
 矢崎化工株式会社は、ベルマーク運動に1969年12月から参加して、02年7月に38番目の1億円入り。参加商品は、主にプラスチックの大型容器やバケツなど家庭用品を扱っています。02年度末現在、101、129,965円です。
 「大変うれしいことです。今後も引き続きがんばってゆきたい」(杉岡薫・同社取締役)
 宮坂醸造株式会社は、1972年から参加し、02年12月に39番目の達成です。会社は1662年創業の長い伝統があります。参加商品は銘酒の「真澄」です。02年度末現在、101、410、959円です。
 「長い努力が大きな実を結びました」(宮坂和宏・同社代表取締役社長)
 協賛会社は参加団体が集めたベルマークの点数に応じて提供するベルマーク預金(1点=1円)と、点数の25%を財団に支払う運営費を合わせて「市場調査費」と呼んでいます。
 これまでに市場調査費が1億円を達成した企業は、キユーピー、富士写真フイルムなど39社(脱退会社を含む)となります。キユーピー、富士写真フイルムの場合は、参加団体が活動を始めた10年後の1971年には、早くも1億点を突破しました。その後も、次々と突破企業が続いています。
 今回の「1億円表彰」は、1999年の株式会社湖池屋以来3年ぶりです。
(2003/3/26-5)


市場調査費1億点達成の企業

 (企業名の前の数字はベルマーク番号。複数番号の企業は合算。脱退企業は除く)
    企 業 名       表彰年度
07   キユーピー       1971
27   富士写真フイルム    1971
25   明治製菓        1974
26   森永製菓        1974
04、46 日本水産        1974
72   カルピス        1975
29   アサヒ飲料       1977
83   味の素         1979
89   白鶴酒造        1979
09   エスビー食品      1982
16   ライオン        1983
35   日清食品        1983
75   王子ネピア       1984
57、58 ロッテ         1984
24   日清フーズ       1984
18   日清オイリオ      1985
37   牛乳石鹸共進社     1987
43   東芝          1987
02   寺西化学工業      1988
78   グンゼ         1988
06   新三井製糖       1988
01   河合楽器製作所     1988
50、88 東洋水産        1991
65   フジッコ        1992
33   ヤマハ         1992
56   グリーンスタンプ    1993
05   極東ノート       1994
53   ショウワノート     1995
79   ペットライン      1995
77   湖池屋         1999
52   矢崎化工        2002
60   宮坂醸造        2002
(2003/3-2)


「手間ひま」かける事の大切さ
「ベルマーク運動とボランティア」
協賛会社懇談会で牟田悌三さんが講演

 3月14日の協賛会社との懇談会の席上、財団理事である牟田悌三さん(俳優・世田谷ボランティア協会理事長)による「ベルマーク運動とボランティア」と題した講演がありました。牟田さんは、長い間ボランティア活動に携り、その経験から、「このベルマーク運動から『手間ひま』をかけることの大切さをみなさんに知ってほしい」と話されました。以下は、講演要旨を採録しました。
                    ◆      ◆
 きょうはお忙しい中、協賛会社のみなさんの前でお話することになり、ありがとうございます。私はベルマーク教育助成財団の理事になりまして4年がたちました。この運動は、「戦争で荒廃したへき地学校を救ってほしい」という、朝日新聞社へのへき地学校からの訴えを受け、社員が考えたシステムを当時の文部省に願い出て、創設したと聞いています。それから40数年が過ぎました。
 協賛会社が商品に付けた小さなマークは、学校・PTAのみなさんがコツコツ集め、自分たちの学校の教材や教具の購入に役立っていると同時に、教育環境に恵まれない子どもたちのための援助にもつながっているという、すばらしい運動です。
 最近の社会は、手間を省いた合理性ばかりを追い求め、面倒なことや煩わしいことを避けて通る傾向にあります。合理性も必要ですが、功罪もあると思います。少しでも労力を省こうとする意識は、よいことばかりでなく人間関係をも省略する風潮をもたらしています。
 ベルマーク運動はPTAのみなさんや子どもたちが、日ごろ自分たちの貴重な時間を割いて、汗を流し「手間ひま」をかけ、積み重ねてゆく地道な努力が、元になっています。さらに運動を進めようとする参加意識です。そのあたりが、この運動の大事なところであり、すばらしいとことと思います。ベルマーク運動は、まさにボランティア運動そのものです。今後とも協賛企業のみなさんのお力添えをお願いし、さらに発展させて行きたいと思います。
(2003/3-1)
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