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200億点目の川崎市の玉川小に「うれしい報告」
「長年の努力の結果です」喜ぶPTAのお母さんたち

 4月22日午後、累計200億点到達校となった川崎市中原区の玉川小(鈴木陽一校長、528人)をベルマーク財団の吉川俊夫常務理事・事務局長が訪ね、記念品の地球儀と月球儀を贈ってお祝いしました。
 38年間に及ぶ同小の活動の結果が、こんな素晴らしい形となってベルマーク運動の歴史に刻まれました。
 「お母さんたちや児童が地道にやってきたことが、大きな成果につながりました。本当にうれしいことです。これからの活動に励みになります」と鈴木校長先生。PTA会長の野口芳正さんは、「すべての参加校とPTAの皆さんの努力の結果です」と喜んでいました。
(2002/4/24-2)


200億点突破に寄せて
「小さな力」をつないで200億点
ベルマーク教育助成財団理事長・木田 宏

 ベルマーク運動200億点達成は、歴代PTAの皆様や先生方、児童・生徒の皆さんが引き継ぎ、引き継がれてこられた成果です。
 目に見えない小さな努力を、みんなでつなぎ合わせてくださったお陰です。その努力が見事に実を結んだわけですが、忘れてならないのは、多くの参加企業が、この運動をしっかりと支えてくださったことでしょう。
 初めは、果たして長く続けられるのだろうか、と心配もしましたが、今日まで順調に伸び、素晴らしい社会事業に育てていただきました。特に、「へき地の学校の教育設備・備品の充実」を前面に掲げたのは素晴らしかったと思います。
 心に響くベルマーク運動を皆さんと共有することが出来ました。
 海外まで及ぶ大きな社会運動に育ててくださったすべての皆様に感謝したいと思っています。
 私たち一人ひとりはちっちゃな存在であっても、力を合わせれば、こんなに大きな仕事が出来るのだ、ということを、参加者の皆様が、ご自身で確認していただきたい、と思っています。
(2002/4/24-1)


ベルマークが200億点を突破
42年間積み上げた成果です
200億点目の学校には川崎市中原区の玉川小

 1枚1点のちっちゃなベルマークが、積もり積もって200億点を突破しました。運動スタート以来42年目で成し遂げた快挙です。100億点に到達したのは29年目の1989年4月でした。それからわずか13年間で100億点を積み上げたことになります。皆さんの活動を支援してきたベルマーク教育助成財団(木田宏理事長)は200億点目にあたるマークを送ってくれた川崎市中原区玉川小学校に記念品と記念の楯を贈って喜びを分かち合いました。

 「都会の子供並に試験管やボールなどに不自由しない学校生活を」と朝日新聞社に訴え、運動のきっかけをつくった、へき地の学校の先生たちの声が、こんなに大きな成果を導き出すなんて、だれが想像したことでしょう。

 当時、文部省(現・文部科学省)の大臣官房総務課長の立場でこの運動スタートに「ゴーサイン」を出した木田理事長は、「へき地学校や恵まれない学校への支援を一貫して掲げてきたことが200億点につながったと思います」と話しました。

 42年前の参加校は、わずか2260校でしたが、その後順調に増え、今では27600校、915万世帯・1000万人という大きな運動に成長しました。

 ベルマークを貯めると「自分たちの学校の教育設備・備品が買える」「同時に、へき地や途上国などの、もっと恵まれない教育環境の中で勉強しているお友達のためになる」という2つのメリットに加え、最近では、「この運動に加わることによって、子供たちの心に思いやりの気持ちが芽生える」との評価がお母さんや先生たちの間で高まっています。

 100億点達成後の、この13年間、バブル崩壊や少子化による学校の統廃合、マーク収集量の減少など、ベルマーク運動もさまざまな試練と直面しました。しかし、「向かい風」がかえって新しいエネルギーを生み、運動の輪は学校から地域へ、卒業生の家庭へ、女性やお年よりのグループ、労働組合のボランティア活動へとひろがりを見せています。

 200億点は1円玉にして200億枚です。直径が2センチの1円玉を横に並べると40万キロメートル。地球を10周出来ます。また、月までは約38万キロメートルですから、月まで行っておつりがくる距離です。「ちりも積もれば・・・」ということわざを、これほど如実に表した例はないでしょう。

 新しい世紀に入ったところで200億点という大台に到達したベルマーク運動。この大きなボランティア活動を、時代の要請に合わせて発展させて行くにはどうしたらよいのか。ベルマーク財団は、すべての参加学校や支援してくださる皆さん方と活発に意見交換し、新しい道を探っていきたいと考えています。
(2002/4/23)


ベルマーク運動 2002年度の教育助成事業は7800万円
国内事業は5580万円
ソフト援助事業を充実
4月中にはベルマーク集票 累計で200億点突破

 ベルマーク教育助成財団(木田宏理事長)の2002年度の教育助成事業計画が決まり、3月の理事会で承認されました。助成費の総額は前年度より150万円多い7800万円で、うち1370万円は、参加団体のベルマーク預金から直接贈られたお金と財団からの6事業への支援金を加えた「友愛援助」です。
 皆さんが集められた教育設備購入資金(ベルマークの集票点数)は運動開始以来42年間の累積が200億点の大台を超えます。財団ではこれを機会に運動の意義や実績などを改めて社会にアピールし、運動のさらなる発展を目指すことにしており、助成事業の面でもソフト援助を充実させるなどの新しい動きを盛り込んでいます。助成事業予算の国内、海外比率は概ね7対3です。
 【国内援助】
 予算総額は5580万円。内訳は、へき地学校に4000万円、養護学校(病院内学級を含む)600万円、盲学校、ろう学校にそれぞれ300万円、「朝日のびのび教育賞」の副賞「ベルマーク賞」に180万円などです。
 《へき地学校》教育設備品の助成に2000万円。都道府県教育委員会の推薦をもとに対象校を選び、財団が提示したリストの中から希望の品を贈ります。
 一方のソフト援助は、インストラクターを派遣して開く一輪車の講習会や理科の実験教室、ミュージカルをお届けするベルマーク・ファミリー劇場の回数を増やすほか、あらたに陸上教室、絵画教室を加えるなど一層の充実を図り、前年度の900万円を大幅に上回る2000万円の予算を計上しています。
 《養護学校など》養護学校関係の予算600万円のうち400万円は設備品の支援で、対象校に希望の品を贈ります。残りの200万円分は病院で治療を受けながら勉強しているお友達にパソコンと自習用ソフトを贈る支援事業です。
 《ベルマーク賞》朝日新聞社が創刊120周年を記念して設けた「朝日のびのび教育賞」の今年度の受賞校(複数)に副賞として30万円ずつを贈ります。学校や地域、父母らによる活動に光をあてる賞です。
 【海外援助】予算は前年度より70万円多い2220万円です。このうち1920万円は途上国の子供たちのために、300万円は小規模の日本人学校のために使われます。
 《途上国》非政府組織(NGO)の日本ユネスコ協会連盟などと連携して、東南アジアやアフリカで援助事業を行います。
 《日本人学校》文部科学省の協力で対象校を選び、希望の品を贈ります。
(2002/4/5-5)


協力・協賛会社との懇談会開く

 ベルマーク運動参加の協力・協賛会社と財団との懇談会が、3月12日と15日、東京・銀座の東武ホテルで開かれました。
 財団事務局から「運動の現況」と「2002年度事業計画・予算」について趣旨説明を行いました。今回、運動の広報用ビデオが新しくなりましたのでその紹介と、間もなくベルマークの集票点数が累計で200億点を突破しますので、吉川俊夫事務局長が、職員が手作りのプレゼンテーション使って、「200億点への軌跡」を説明しました。
 協賛会社との懇談会で、木田宏財団理事長は「昨年度のベルマーク集票点数は6億8千万点を超えました。本来なら少子化とこの厳しい経済情勢の下では減少してもおかしくない状況ですが、PTAのお母さんたちのがんばりにより、計画点数を上回る実績を上げました。この運動も今年秋には42年になり、4月半ばには、ベルマークの集票点数が累計で200億点を超えます。PTAのみなさんが1点1点をコツコツとためての成果です。大変な快挙といえます。運動のさらなる発展のため、今後、IT化などについてもみなさんと一緒に考えてゆきたい」。次いで君和田正夫専務理事(朝日新聞社専務取締役編集担当)は、「この運動は、PTAのみなさんの地道な努力と協賛・協力会社の協力により、『教育と社会』の接点に立ち、そのつなぎ役としての大切な役割を果たして参りました。まだまだ経済状況は厳しく、苦しい時代が続きますが、朝日新聞社はしっかりサポートしてゆきます。今後とも変わらぬご支援をお願いします」と、それぞれあいさつしました。
(2002/4/5-4)


ベルマーク財団人事
新年度の理事・監事・評議員決まる

 ベルマーク教育助成財団は3月7日、理事会・評議員会を開き、2002年度の事業計画と予算について承認しました。
 また理事・評議員の改選があり、理事では平山郁夫さんが退任し、評議員では三上欣也さん、村井了さん、大林三千男さんが退任、新評議員には大窪修二さん、野口昇さん、中路俊行さんの3人が選任されました。新年度からの財団理事・監事、評議員は次の通りです。(敬称略=名前の前の☆印は新任、無印は再任)
 【理事】理事長 木田宏(元文部事務次官)▽専務理事 君和田正夫(朝日新聞社専務取締役編集担当)▽常務理事 齋藤諦淳(常葉学園大学学長)、同・事務局長吉川俊夫(元朝日新聞北海道支社編集総務)▽理事 一番ケ瀬康子(長崎純心大学教授)、木原啓吉(江戸川大学教授)、木村尚三郎(東京大学名誉教授)、尾崎護(国民生活金融公庫総裁)、牟田悌三(世田谷ボランティア協会理事長)、渡辺通弘(昭和音楽大学音楽芸術運営学科長)、木村治美(共立女子大学教授)、大野功雄(朝日新聞社専務取締役東京本社代表)、野村昌彦(弁護士)、西村秀俊(元朝日新聞社論説副主幹)、
 【監事】吉田義雄(公認会計士)、花木亮二(朝日新聞社経理局長)
 【評議員】☆大窪修二(日本PTA全国協議会会長)、宮崎浩明(日本学校視聴覚教育連盟会長)、西村佐二(全国連合小学校長会会長)、星正雄(全日本中学校長会会長)、千田捷熙(全国高等学校長協会会長)、川上彰(全国へき地教育研究連盟会長)、横山洋吉(都道府県教育長協議会幹事長)、芦葉浪久(十文字学園女子大学社会情報学部長)、小塩允護(国立特殊教育総合研究所知的障害教育研究部長)、皆川春雄(全国盲学校長会会長)、仲田邦男(全国聾学校長会会長)、☆野口昇(日本ユネスコ協会連盟理事長)、和田龍幸(経済団体連合会事務総長)、伊東律子(日本放送協会理事)、松本正(朝日新聞東京本社編集局長補佐)、☆中路俊行(朝日新聞大阪本社編集局長補佐)、氏岡真弓(朝日新聞社論説委員)
(2002/4/5-3)


2001年度の年間集票点数
6億8068万点
新潟県のみのり幼稚園が全国年間トップ

 ベルマーク運動が始まって42年。全国PTA(参加団体)が集めたベルマークの累計点数が約199億点になりました。4月中には200億点の大台を突破する予定です。100億点達成からわずか13年目の快挙となります。2001年度の集票点数は6億8068万点が集まりました。
 2001年度の「学校別ベスト100」のトップは、新潟県・慈照学園みのり幼稚園(有明ミナ園長)の248万点です。みのり幼稚園は運動参加7ケ月の達成です。年間集票点数で、京都市の洛陽総合高校(旧名洛陽女子高)に次ぎ、学校別では2番目となります。洛陽総合高は累積集票点数で全国トップを走り続けておりますが、特に89年には483万点を記録しました。みのり幼稚園に通園する不自由な子どものために、2階教室を利用できるようにと、階段への昇降機を取り付けることを決め、資金集めにベルマーク運動に参加し、県内のマスコミも後押しして地域ぐるみの支援運動を展開。4月には新しい昇降機が運用をはじめることになりました。2位には福島県郡山市の郡山一中、3位は愛知県の県立三好学園が続きます。
 2001年度の都道府県別集票点数では、1位が神奈川で、今年度も唯一5000万点台、次いで4000万点台に東京・兵庫、3000万点台に千葉・埼玉・大阪、2000万点台に愛知・北海道・福岡・静岡・広島、1000万点台には茨城・福島・長崎・長野・青森・新潟・京都・山口・岐阜・大分・岡山・宮城が続いています。神奈川は23年間連続トップを続けています。
(2002/4/5-2)


ベルマーク運動 ことばの解説

 <注1> 参加団体が集めたマークは、PTAの手で会社別(番号別)に仕分けられ、点数を計算して財団に送られてきます。この到着マークの仕分けに間違いはないか、計算が正しいかを点検、確認する財団の作業を「検収」と呼びます。検収の月区分は2月21日から3月20日までを「4月」とし、以後、20日ごとに月が変わり、翌年1月21日から2月20日までを「3月」としています。したがって、この記事で200年度というのは、2000年2月21日から2001年2月20日までのことです。
 <注2> ベルマーク運動は、へき地の学校を助けようという目的で始まりました。その援助資金を捻出するために、PTAに教育設備品を売った協力会社が10%を割り戻し、それをPTAが財団に寄付するという仕組みが考案されました。そのため、ベルマーク預金は協力会社に対してしか使えないことになっています。
 <注3> 1997年の財団の「寄付行為」の改定で、例外的にベルマーク預金を直接援助の資金に役立てることが出来るようになりました。財団は1998年度に第1回の「友愛」の呼びかけを行い、翌年度「友愛援助事業」として実施しました。以後、毎年、呼びかけています。
(2002/4/5-1)


新年度のベルマーク手帳・一覧表
お買いものガイドができました
新年度資料と一緒に4月中にはお届けします

 新年度用の「ベルマーク手帳」(A5判、112頁)、ベルマーク一覧表(B4判)と「お買いものガイド」(No.82=B5判80頁)が完成しました。この3点は、ベルマーク活動のためには必要な資料となります。送り状や整理袋と一緒に小包にして、4月中には運動参加校のベルマーク担当者あてにお送りします。これからは、この新しい資料を活用してください。
(2002/4/3)
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