大阪・郡津小学校でDr.ナダレンジャーの防災科学教室


(2018/09/11)印刷する

創立50周年記念イベントで

 創立50周年をむかえた大阪府交野市立郡津(こうづ)小学校(恒松小百合校長)で8月30日、「防災科学教室」が開かれ、3、4年生の児童約200人が参加しました。

 「防災科学教室」は、国立研究開発法人防災科学技術研究所(林春男理事長)がベルマーク運動参加校に研究者を派遣し、自然災害の仕組みや危険回避の方法を学ぶ教室です。防災科研とベルマーク財団が今年8月に包括連携協定を結び、財団の「教育応援隊」の一環として緊急実施しています。郡津小が全国で初めての開催で、今年度は10余校で順次開催予定。

 

Dr.ナダレンジャーと助手のナダレンコさん

 


 

 講師は、防災科研の研究員のDr.ナダレンジャーこと納口恭明(のうぐち・やすあき)さんと、助手の「ナダレンコ」こと罇優子(もたい・ゆうこ)さん。

「不審者ではありません、雪崩(なだれ)の専門家で、こう見えても博士です」金髪のかつらにつけ髭、地下足袋姿のナダレンジャーが挨拶すると、子どもたちからどっと笑い声がおきました。

 

実行委員会の事務局長の山﨑さんから、開会の言葉
突風マシンくんの風に当たりたい人~!

雪崩マシンに走って空気を入れるナダレンコさん

 はじめに、穴のあいたバケツを空気砲にした「突風マシン」や、長いビニール袋を膨らませ、中に発泡スチロール粒をいれた「ナダレンジャー0号」などの道具を使って、突風や雪崩について学びます。「こんなに軽い発泡スチロールでも、空気より50倍も重いんです。東京ドームのような大きいドームいっぱいに詰めて山の上からザーッと流したら、新幹線と同じ時速300kmくらいの速さになります」。子どもたちにも雪崩が迫ってくる迫力を体感してもらいました。「災害を起こす自然現象もミニチュアにすればおもちゃになります。反対に楽しい実験もスケールが大きくなると災害になるんだよ」「勉強するときは楽しく、でも実際に起きたら怖いという事を忘れないようにしてね」。

 続いて、地震時にマンホールのふたが地上に飛び出たり、電柱柱が地中に沈んだ写真を見せながら液状化現象を説明します。ペットボトルで作る「エッキー」は、頭の丸い画びょう(マップピン)と砂、水が入っています。振ってからしばらく置き、ペットボトルの横を軽くはじくと、砂に沈んでいだマップピンが浮き上がります。液状化が起きると水に浮かないくらいの重いものでも地表に浮き上がってくることを再現しました。

発泡スチロールが雪崩のように降ってきたら・・・

 次に、長さが違う3つの細長いスポンジをビルに見立てた実験装置「ゆらゆら」で、地震の揺れ具合を比較しました。素早く揺らすと一番短いスポンジが揺れ、ゆっくり揺らすと長いスポンジだけが揺れたのを見て、子どもたちは驚いていました。「地震の波の違いによって揺れ方が変わるんだよ」。震度とは別に、揺れの周期が関係することが分かりました。

 最後に、塀に見立てて高く積んだ発泡ポリスチレン製の大きなブロックの両側に、希望した児童に並んでもらい、揺れでブロックが崩れてくる体験をしてもらいました。6月に起きた地震によるブロック塀の倒壊で小学4年生の児童が亡くなった例を挙げ「みんなも危ないと思ったらすぐ逃げてね」と力を込めました。

 

リズムに乗って「ユラユラ」を揺らします
エッキーを各クラスにプレゼント

 「大災害にあったら守ってくれる人はいません。自分で自分を守れるようになってください」。45分の授業の中で、ナダレンジャーからは繰り返し伝えられたメッセージです。

 授業が終わり、素顔になった納口さんと罇さんは、一人ひとりと笑顔でハイタッチしながら「ありがとう」とお礼を言い、教室に戻る子どもたちを見送りました。

 授業を見学した平井肇(はじめ)教頭先生は「小学校の授業ではなかなかこのような実験は出来ないので、とても良い機会でした。子どもたちが本当に楽しんでいる様子が伝わってきました」と感想を述べました。

 

ハイタッチでお見送り

 


 

 今年創立50周年を迎えた郡津小では、卒業後も校区内に住み、その子どもたちも2世代で郡津小出身という家庭が多いといいます。昨年度のPTA副会長の林ミドリさんもその一人で、「ベルマークは私自身が子供の頃から集めています。ベルマーク委員を経験して、近隣のスーパーに回収箱を置くなど地域の方の協力も大きく、学校に浸透している活動だと実感しました」と話します。ベルマーク預金で、ミシンや鉛筆削りなど子どもたちに必要な備品を購入しているそうです。

 50周年記念実行委員会・事務局長の山﨑信彦さんは「日頃みんなが頑張って集めているベルマークと一緒に記念になる事ができたらと考え、今回の企画が実現しました」と喜びを語りました。

 

ブロック落下実験(3年生)
ブロック落下実験(4年生)

 


 

 Dr.ナダレンジャーの自然災害科学教育は1997年4月から始まりました。現在では年間200ヶ所以上の学校や施設で、身近な実験装置を用いて防災の大切さを訴えています。

 納口先生は「分かりやすいように言葉を言い換えたりはしますが、授業の中身は大人も子供も同じ。小学生くらいだと、深く理解するよりも『そういう現象があるんだな』と思ってもらえる事が大切なんです」と話しています。

 

防災科研とベルマーク財団のコラボ企画

 

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