阪神淡路大震災20年目控え津波の授業


(2015/01/22)印刷する

ベルマークの「理科実験教室」    京都府亀岡市立城西小学校

 京都府亀岡市の市立城西小学校(藤村武校長、368人)で1月16日、東日本大震災で被災した元高校教師の堀込智之さん、光子さん夫妻によるベルマーク「教育応援隊」事業の理科実験教室「波のしくみと津波」が開かれました。翌17日は阪神・淡路大震災から20年目の記念日。震災経験のない子どもたちも地震への関心は高く、熱心に授業を聴いていました。

5年生を前に津波のしくみを実験で見せる堀込智之さん

 5年生の81人が対象。まず元小学校教師の光子さんが、住んでいた宮城県石巻市で被災した様子を話しました。自宅に1人でいた光子さんは、強い地震の直後、自宅を片づけようとしていましたが、買い物から帰った智之さんから「津波が来る」と促されて、山に逃げました。そこで地区の人約100人と、救助ヘリが来るまでの2日間を野宿し助かりました。しかし同じ地区では108人が亡くなりました。光子さんは「生きていられたのは奇跡。皆さんもいつどこで震災に遭うか分からないので、私たちの経験を知っておいてほしい」と話しました。

 続いて智之さんが手製の2つの水槽で津波の起こるしくみや、海岸部の地形の違いで津波の寄せ方が違うことを披露しました。平野部では浅瀬で水の速度が最も速くなることや、リアス式海岸ではV字谷に津波が集中し、奥まで達することなどを見せました。智之さんは「海岸から離れたところの集落の方が亡くなった人の割合が高い。大丈夫と思っていた人が亡くなった」と話しました。実験の後、東日本大震災当日の津波被害の様子をビデオで流すと子どもたちは、息をのんで見守っていました。

 亀岡市は京都市北部の盆地にある町で海には面していません。しかし、子どもたちが将来、どこで津波被害に遭うか分からないなか、津波の怖さを知ってもらおうとPTAが、今回の授業を申し込みました。藤村校長は「地震は火災や津波、建物倒壊と多くの被害が出る。その実態を子どもたちが知ってくれたと思う」と話しました。

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