京都府・園部第二小学校でオーサー・ビジット


(2014/10/31)印刷する

ダンサーの近藤良平さんが校歌に振り付け

 本の作家(オーサー)が学校を訪問する「オーサー・ビジット」が10月30日、京都府の南丹市立園部第二小学校(田端孝司校長、238人)で開かれました。ベルマーク財団と朝日新聞社が主催する特別授業です。

子どもたちの「てっぱんダンス」で登場する近藤良平さん

 訪れたのはダンサーで振付家の近藤良平さん。NHKの朝の連続ドラマ「てっぱん」で、子どもたちにも人気の「てっぱんダンス」の振り付けなどを手掛けました。

 近藤さんは、同小の4年生の19人が体を使った人文字で「きてください!!」と表現した手紙を受け取り、面白く思いました。また同小の校歌に学校名が入らず、合併前の地名「園部」だけが入っていることにも興味を惹かれました。園部の子どもすべてに向けた歌詞だそうです。

 近藤さんが会場の体育館に現れると、全児童が「てっぱんダンス」を踊って出迎えました。「みなさんがベルマークを集めてくれたおかげで、初めて園部に来ることができました。今日は1年生から6年生までみんなが混じり合ってダンスをします」とあいさつ。まずはダンスの準備体操から始まりました。

 「ジャンプして1回まわろう」「3人で座って足の裏を合わせて、そのまま足を高く上げよう」「2人でお互いの腕をリズムよく取り合おう」と近藤さんがお手本を見せながら進みます。ふだんめったにしない体勢に子どもたちははしゃぎながら体を動かしていきました。近藤さんは「物を使わないで人と人が関わって動くのが大好きです。ではみんなで校歌のダンスを作っていこう」と呼びかけました。

ふだんしない体勢で準備運動をする子どもたち

 近藤さんは事前に校歌を聞いていたのですが、ダンスの振り付けは子どもたちと一緒に作ろうと考えたそうです。壇上に上った近藤さんは「じゃあ、最初の『みわたせば緑映え さわやかな風』はこんな感じかな」と先生の演奏するピアノに合わせて手をかざしたり、ひらひらさせたりしていきます。子どもたちも「うん、うん」とうなずき、真似をしました。「次の『うつくしい園部』。園部ってどんな感じかな。体で表して」と子どもたちに問いかけます。「こんな感じ!」。子どもたちは思い思いに体を動かして表現しました。

 「みんなの動きを見ていたら大体、こんなのかな」と近藤さんは、両手を大きく広げて上げた後、頭の上で丸を書くようにかざします。「山があって自然いっぱいの園部にぴったりだ」と話すと、子どもたちも全員、同じ動きで答えました。

 校歌のダンスが出来上がると、子どもたちや先生、集まったPTAがいっしょになって近藤さんがポップス調にアレンジした校歌に合わせて踊りました。

 最後に近藤さんは「友達とたくさん遊んでください。人と人が混じり合って、触り合って遊ぶことが大事です。校歌のダンスもみんなでどんどん変えていって下さい。そうするとすごく楽しくなります」と話し、児童の代表から感謝の花束を受け取りました。

校歌ダンスを踊る近藤さんと子どもたち

 ダンスの後、近藤さんは手紙を送ってくれた4年生とギターで歌を歌ったり、いっしょに給食を食べたりして楽しい時間を過ごしました。子どもたちは「近藤さんと会えて嬉しかった」と大喜びです。

 南丹市は京都市の北部にある山あいの町。2006年に園部町など4町が合併して発足しました。園部第二小学校は来年4月、近くの学校と統合されるのを機に校章や校歌が新しくなります。しかし現在の校歌を忘れないようにと、来年の運動会では、今回の校歌ダンスを披露する予定です。

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