本の魅力、小学生が「帯」で伝える/大阪で創作コンクール表彰式


(2019/11/19)印刷する

 本の魅力を短い言葉やイラストで表現する「本の帯」。児童書に巻くこの「帯」を小学生がデザインする大阪こども「本の帯創作コンクール」(大阪読書推進会、朝日新聞大阪本社主催)の今年度の入賞者が決まり、11月16日にエル・おおさか(大阪府立労働センター)で表彰式がありました。15回目となる今回は、15都府県とインドの日本人学校の計300校から1万2625点の応募があり、ベルマーク賞を含む109点が選ばれました。

入賞したみなさん

 コンクールは課題図書部門(低、中、高学年)と自由図書部門(全学年)があり、大阪読書推進会会長の宮川健郎(みやかわ・たけお)武蔵野大学名誉教授らが審査しました。課題図書部門で大阪府知事賞、朝日新聞社賞、大阪国際児童文学振興財団賞に選ばれた9点は、作品が印刷されて実際に本の帯となり、主に大阪府内の主要書店に並びます。

 ベルマーク賞に輝いたのは、中学年の課題図書「きのうをみつけたい!」(アリソン・ジェイ、徳間書店刊)を取り上げた大阪府寝屋川市立北小学校3年の今岡悠登(いまおか・ゆうと)さんの作品です。

 男の子にとって、きのうは今までで一番楽しい日だったので、もう一度きのうに戻りたい、でもどうしたら戻れる? 困った男の子がおじいちゃんに聞いてみると……。英国の人気絵本作家が未来への希望を描いた物語です。

今岡悠登さん

 今岡さんの「帯」は、かわいいイラストに「たしかにきのうはいい日だったよ。でもこのさきもたのしい日はくるんだ」「きのうにもどらなくてもたのしい日はくるんだよ」などと絵本の内容を魅力的に伝えるキャッチコピーが並び、表紙絵の下には「さあ きょうのぼうけんにしゅっぱつ!」と興味をひく言葉がつづられています。

今岡さんの作品


 今岡さんは1週間に5~6冊の本を読むという本好き。市の図書室を2週間に一度は訪れ、本を借りてきているそうです。本の帯創作コンクールは昨年に続いての応募で、昨年は佳作に選ばれて作品が参考展示されたそうです。今回は課題図書を数冊読んで、一番気に入ったこの本を選んだといいます。帯をつくるときは、「本がどんな内容で、どういうふうに読んでもらいたいか、わかりやすく伝わる言葉を選ぶように気をつけました」。そして、最も心に残った言葉を表紙絵の帯につけたそうです。「入賞はうれしい。おいしい給食が出た時など、きのうに戻りたいと思うことがある」

 表彰式では、ベルマーク財団の高木文哉常務理事から賞状と副賞の図書カードが贈られました。

ベルマーク賞の贈呈
ベルマーク賞に輝いた今岡悠登さん


 入賞者一覧と主な入賞作は大阪府書店商業組合のHPでご覧になれます。

 http://www.osaka-books.ne.jp/index.php?e=198

 【リンク】

 ・本の帯コンクールにベルマーク賞/大阪(2018年)

 http://www.bellmark.or.jp/foundation/30003281/

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