コロンビアの視察団が財団見学


(2019/10/07)印刷する

 ベルマーク財団に9月20日、コロンビア共和国からの見学者がやって来ました。同国第二の都市、メデシン市にある「アンティオキア科学技術センター(cta)」が組んだツアーで来日した視察団です。

 日本コロンビア大使館を通じて電話で依頼があり、その後、メールで概要が届きました。日本では多忙な日程を過ごすようで、財団見学も、朝9時30分には次のところに向けて出発しなければならないとのこと。というわけで、見学は8時からに設定し、財団職員は7時半に出勤して準備しました。

 大使館によると、コロンビアは元々、朝が早いお国柄なのだそう。その言葉通り、一行は7時50分に財団に到着しました。一行は女性3人、男性5人の計8人。学校の教師や教育行政などに携わる人たちと、ctaのディレクターです。公用語のスペイン語の通訳が同行していました。


 普段の見学と同じように、まず財団を紹介する動画「未来を育むベルマーク」を見てもらいました。といっても中身が日本語なので、一時停止しながら翻訳を入れていきます。17分弱の動画ですが、見終えるのに30分以上かかりました。次にマークの検収作業を見学。職員が整理袋の封を切り、中身を一気に取り出して見せようとすると、「マークがぐちゃぐちゃになりませんか?」と心配する人も。いつもこの状態でマークを確認しているので大丈夫なのです。

 1枚1枚が大切なベルマーク。職員の手元を、みな興味深げに見守ります。そのとき、1枚のマークが机から床に落ちてしまいました。すると見学中の一人がさっとかがみ、すぐに大事そうに拾い上げてくれました。

 全国から届くマークを保管する倉庫では、壁に貼ってある「北海道」「東京」などの文字が興味を引いた様子。荷物を都道府県別に整理するための表示です。熱心に写真を撮る人もいました。


 最後に、全体を通しての質疑応答がありました。「海外援助をする団体はどうやって選ぶ?」「色々な団体から申し込みがあり、財団で審査して選んでいます」「協賛会社は政府から何か特典はもらっている?」「政府は関与していません」……。財団が用意したペットボトルは、この日はたまたまベルマーク商品ではないものでした。これに気付いた人もいて、「ここはマーク付商品を使うべきでは」と鋭く指摘されてしまいました。

 約1時間半で見学は終了。記念撮影をしたら、次の視察先へと向かいます。「グラシアス(ありがとう)」「アディオス(さようなら)」。スペイン語で別れのあいさつが飛び交います。ctaディレクターのサンティアゴ・エチャバリアさんは「ベルマークのプロセスは単純ですが、それぞれがうまく役割を果たし、大きな力を発揮していることが分かりました。市民レベルでの団結力に、コロンビアとの違いを感じました」と話しました。財団からは資料とともにベルマークのバッジを特別にプレゼントしました。

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ベルマーク検収

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