仕分けボランティア、全国でコツコツ活躍


(2015/01/16)印刷する

育児の合間「私の時間に」/月1回、30年も/80歳、夫と「ボケ防止」

片野めぐみさんが仕分けで使うもの。ご本人が撮影したものを送ってもらいました

 被災地支援などのために全国から送られてくるベルマークを整理・集計する仕分けボランティアの方々が全国で活躍しています。バラバラに集まった寄贈マークを協賛会社別にきれいに整理し、点数が分かるように集計して財団に送っていただいています。

 約20の団体、個人が活動しており、被災地やへき地、特別支援学校を援助するには欠かせない存在となっています。

 埼玉県所沢市の主婦、片野めぐみさん(34)は、2012年4月から仕分けボランティアとして活動しています。財団の仕分けボランティア募集のお知らせを見て、「自分の時間を有意義に使えるし、没頭するためストレス発散にもなる」と引き受けたそうです。育児の合間にせっせと仕分けを1年間しましたが、下のお子さんを妊娠したためしばらくお休み。無事に双子が生まれて落ち着いた14年の4月から再開しました。

 「子どもが寝てからが私の自由時間。その時間にマークの仕分けをしてします」「家にいながら時間も天気も気にせずできるボランティアに出会えてラッキー。微力ながらこの作業が誰かの役にたっていると思うと、この時間も無駄ではないと感じます」と話しています。

仕分け虹の会(岐阜県多治見市)。今後も仲間を増やし、活動を盛んにしたいと頑張っています

 岐阜県多治見市の「仕分け虹の会」(若尾知子代表、16人)は30年前から活動しています。同市の社会福祉協議会の呼びかけにより、月に1回会議室に集まって仕分けを続けています。50代から70代の主婦が中心で、子どもが小さい頃はベルマーク委員の経験者だったという方もいます。集計した点数はふだん、地元の小学校や幼稚園に寄贈しています。東日本大震災の際は、財団の依頼にこたえて、3年間で100万点以上の仕分けをしていただきました。

 また「仕分け虹の会」の最初のメンバーだった主婦(80)は、自宅で夫とともに仕分けを続けています。「仕分けのおかげでボケ防止になり、頭がよく回転する」と話しています。

 仕分けボランティアが東日本大震災のために集計した点数は、11年から14年末までに3650万点。被災した学校に1校あたり約50万円~10万円ずつ寄贈され、子どもたちのために使われています。

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