ミャンマー難民キャンプの子どもたちを絵本で支援


(2014/10/14)印刷する

シャンティが財団に活動報告

でき上がったビルマ語版『くだもの食べたい』(左=表紙、右=裏表紙)

 タイ国境側にあるミャンマー難民キャンプで、図書館の運営を通じて読書する環境を整える活動を行っている公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(本部・東京都新宿区)が10月9日、その事業を支援しているベルマーク教育助成財団を訪れ、昨年度の活動を報告しました。

 来訪したのは、海外事業課の鈴木晶子さんと現地駐在の菊池礼乃さんです。 シャンティは2013年度、「くだものを食べたい」という写真絵本のビルマ語版をつくりました。東南アジアの25種類の果物が紹介されています。写真はシャンティのスタッフ自ら撮影し、スタッフが実際に食べてみて味を表現しました。難民キャンプの図書館員がこの絵本を子どもたちに見せると、「食べたいな~」という声が図書館いっぱい広がるほど大人気になっているそうです。

学校が終わった後、多くの子どもたちが図書館に来ます(シャンティ提供)
活動報告をする菊池さん(左)と鈴木さん

 シャンティは現在、ミャンマー難民キャンプの学校教育の中で、読書推進や文化普及の活動をしています。

 ベルマーク財団は2013年度、シャンティに50万円の支援をしましたが、支援金はこの絵本の出版や7カ所の難民キャンプにある21の図書館へ絵本を配る費用の一部として使われました。

 ミャンマーでは2011年の民政移管以降、軍事政権時代とは違った政治、経済、社会改革が行われています。シャンティの支援について、菊池さんは「政権と、対立する少数民族との停戦合意が実現すれば、かなりの難民はミャンマーへ帰還することが想定されるため、シャンティでは、新たな難民支援策を探しています」と話しています。

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