和歌山・田辺市立大坊小で一輪車講習会


(2019/09/10)印刷する

 和歌山県田辺市立大坊(おおぼう)小学校(玉井朋子校長)で9月4日、ベルマーク財団の一輪車講習会が開かれました。同小は明治6年(1873年)に創立され、140年以上の歴史があります。現在、児童数は20人です。今年3月に木造の新校舎が完成したばかりで、木のぬくもりが感じられます。校舎は標高180メートルの高台に位置し、田辺湾や白浜を一望できる景勝地にあります。周囲は「大坊みかん」で知られるみかん畑や梅園が広がり、自然が豊かな場所です。

学校からの眺望。田辺湾や白浜の景色が広がる

 講習会の講師は、一輪車の国際大会や全日本大会で優勝や数々の入賞経験がある鈴木奈菜さんと、大学2年生ながら国際大会と全日本大会のトラックレース部門でともに4連覇中という現役の世界チャンピオン、髙田朝日さんの2人です。髙田さんは100メートルと400メートルの世界記録ももっていて、昨年の国際大会ではフリースタイルペア演技でも妹さんと組んで優勝した第一人者です。

 講習会ではまず、多目的ホールで2人が模範演技を披露しました。フィギュアスケートのような華麗な高速スピンを繰り広げると、児童たちは最初、息をのんだまま、あっけにとられたようで声も出ません。「反応していいよ」と促され、音楽に乗ってペアの演技が始まると、「すごい」の声とともに大きな拍手がわきました。

模範演技を披露する鈴木奈菜さん(右)と髙田朝日さん


 この後、校庭に出て、1・2年生、3・4年生、5・6年生の順に実技指導がありました。同小では30数年前から一輪車に取り組んでいて、体育の授業や2校時と3校時の間の「業間体育」の時間に練習しているそうです。いまは9月21日の地区の運動会で披露する演技の上達に向けて練習中です。

 講師の2人からは、サドルの高さやタイヤの空気圧の調整、乗るときに腰や背中を曲げない、下を向かないなどさまざまなアドバイスがありました。まだうまく乗れない1年生は鉄棒につかまりながら練習、3・4年生はメリーゴーラウンドやループ、5・6年生は片足走行や王冠と呼ばれる輪になっての演技に取り組みました。

鈴木奈菜さん(左)の指導で鉄棒につかまって乗り方を練習
メリーゴーラウンドを練習中
講師の指導を受けながらメリーゴーラウンドに取り組みました
ループ、できるかな?
講師に見守られながら王冠を練習しました


 補助なし乗車に挑戦して初めて成功したという2年生の坂本結愛(ゆな)さんは「足をどうもっていくかを教わった。一人で乗れてうれしい」。5年生の坂下彰希(あき)くんは片足走行でバランスを取りながら反対側の足を斜めに伸ばして進む技に成功し、「いろいろな技を覚えるのが楽しい」と声を弾ませました。

練習を重ねるにつれ、安定してきました
腰や背中を曲げないように気をつけます


 最後に運動会で披露する一輪車での入場行進や演技についてアドバイスや実技指導を受け、3時間半ほどの講習会が終了しました。玉井校長は「プロの方からこうした指導を受け、子どもたちは貴重な体験をさせてもらいました」と話しました。学校を引き揚げる際には、数人の児童が玄関に見送りに出て、「世界チャンピオン!」と講師に握手を求める場面もありました。

今日の練習を活かして、運動会頑張るぞ!後列右端が鈴木奈菜さん、左端が髙田朝日さん

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