岐阜・上原小学校でエジソンの会がサイエンスショー


(2018/09/11)印刷する

今年度最初のへき地「理科実験教室」

 岐阜県下呂市立上原(かみはら)小学校(栃本勝美校長)で8月27日、NPO法人サイエンスものづくり塾エジソンの会(華井章裕代表、岐阜市)による実験教室が開かれ、1~6年生の全校児童46人が参加しました。「理科実験教室」は財団によるへき地校支援の一環で、1999年度から昨年度までで221回開催しています。

 

エジソンの会の皆さん

 エジソンの会は、小学校の元PTA役員仲間が集まり2004年に結成。現在20人ほどのメンバーで活動し、6月には学校での理科実験教室開催が1000回を超えました。代表を務める華井さんは高校教師として三十年ほど前に下呂市で勤務しており、上原小の先生方の中にも華井さんの元教え子がいます。

 


 

 「今日は楽しい実験をしてくれるエジソンの会の皆さんが来て下さいました」中島英人教頭先生の挨拶でサイエンスショーが始まります。

 まずは「ペンシルバルーン」という細長い風船を使った手品からスタート。「今からこの風船を割ってみるよ」。風船を軽く飛ばすと1、2秒後に空中でパーンと割れました。子どもたちは「どうやって割ったの?」「針を持っているのかな」と真剣に手元を見ています。数回繰り返すうちに、前の方に座っていた子ども達から「みかんの匂いがする!」と声があがりました。「大正解!」と華井さん。答えは、ゴムを溶かす性質がある柑橘油を、風船を飛ばす直前に塗ったからでした。

 

柑橘油を塗った風船を飛ばします
栃本校長も参加。綿火薬を手のひらで燃やしました

 


 

三寸釘の上に立って「ぜんぜん痛くないよ」

 ほかにも、吸水性ポリマー(高吸水性高分子化合物)を使った手品や、綿のように見える綿火薬を一瞬で燃やす実験、三寸釘600本の上に立つ実験などで子どもたちの心を掴みます。

 続いてこの日のメイン、マイナス196度の液体窒素を使った実験をしました。花や葉を液体窒素につけて手で軽く包み込むと粉々になります。「わぁ~パリパリ!」「つめたーい」と児童は大はしゃぎ。体験した先生も「薄いガラスみたいだよ」と子どもたちに分かりやすく伝えます。

 次に、誰もが一度は憧れる「バナナで釘を打つ」実験もしました。「凍ったバナナを食べたいっていう子がいるけど、胃が凍傷になっちゃうからあげません。一週間はご飯が食べられなくなっちゃうからね。これがバナナダイエットです」。楽しい授業に子どもたちは終始大爆笑。どの実験にも興味津々で、「やってみたい」と積極的に手を挙げます。

 酸素を入れた風船を液体窒素につけたらどうなるか。「割れる・コチコチに凍る・しぼむ・膨らむ……さてどれでしょう?」。正解は「しぼんでから、外に出すと膨らむ」でした。二酸化炭素を入れた風船の場合、「しぼんで膨らむ」のは同じですが、中にドライアイスができます。「ドライアイスは手にくっつくから触っちゃだめって言われた事があると思うけど、本当は凍りません」と華井さん。「えっなんで?」と、子どもたちから驚きの声があがります。実際に、乾いたティッシュを触れさせるとパリパリにならずにそのままで、「水分がないと凍らない」ことが分かりました。

 

お花がパリパリになった
バナナで釘が打てた!

 


 

 華井さんは、「なんで?」と聞かれても「今はまだ分からなくてもいいよ」とあえてすぐには答えを教えません。「低学年だとまだ習っていない事も沢山あり、後で学んだ時に『あの時実験した事はこれだったんだな』と思い出せるのが重要。幼いうちは楽しい実験を通じてその種をまくことが大切です」と思いを語りました。

 

風船の中にドライアイスが出来たのがわかるかな?

 

 たくさん実験を見たあとは、凍らせたマシュマロを一人ずつもらいます。「手が凍っちゃうからすぐ食べてね」と言われ、受け取ると同時に頬張る子どもたち。「アイスみたい」「美味しいねぇ」と目を輝かせていました。

 最後に、全員が持参した花や草を凍らせました。華井さんは「実際に体験したことは忘れません。『自分が持ってきたものはどうなるんだろう』と疑問を持たせるため、草花を持参してもらっています」と話しました。

 

自分が持ってきた草花を凍らせてみてビックリ
液体窒素ってつめたいんだね!
終始目を輝かせていた子どもたち

 


 

くるくるレインボー、もうすぐ完成

 第二部はワークショップです。細長いカラーテープを回すときれいな色になる「くるくるレインボー」風船とCDを使った「ホバークラフト」を作りました。

 上原小は、保護者をはじめ地域の人たちが子供会やスポーツ少年団に協力的で、「地域で子供を育てる」という意識が強いそうです。子どもたちも面倒見が良い子が多いといい、ワークショップでも上級生が下級生を手伝う場面が多く見られました。

 最後に6年生の女子児童が「やってみたい事が色々できて、いろんな作品を作れてみんなで楽しめました」とお礼の言葉を述べて、この日の教室は終了しました。

 

みんな上手にできました
「もう一回やりたい~」の声に、上級生が何回も風船を膨らませてあげていました

 


 

 授業を見学した栃本校長は「子供が自分で勉強しようと思うのは『なんでだろう?』と不思議に思った時。子供の学習意欲を高めるチャンスをいただき有り難いです。なにより、科学や実験は子どもたちにとって面白く、良い経験になったと思います」と話しました。

 上原小は1982年からベルマーク運動に参加し、竹馬や一輪車などを購入して授業で活用しています。

 

1年生から6年生まで仲良くワークショップ

ベルマーク商品

トナーカートリッジ

ベルマーク検収

今週の作業日:9/18~9/21
6/29までの到着分を作業中

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