クリオネ新種、オホーツク海に1902年以来の発見


(2016/09/20)印刷する

「理科実験教室」の講師、桑原尚司さんら

 「氷の妖精」と呼ばれるクリオネの新種を、北海道蘭越町「貝の館」学芸員の山崎友資さんと道立オホーツク流氷科学センター(紋別市)学芸員の桑原尚司さんがオホーツク海で発見した、と朝日新聞デジタルや地元新聞が報じました。新種の発見は1902年以来ということです。桑原さんは、ベルマーク財団が主催するへき地学校対象の理科実験教室で4年前から講師を務め、「クリオネ先生」として知られています。

ベルマーク財団の理科実験教室で、子どもたちに冬の北海道の話をする桑原さん

 新種と分かったクリオネは10年以上前から地元の研究者らが存在を確認していましたが、従来のクリオネの幼生か、別種の生物と見られていました。桑原さんはオホーツク海沿岸で採取したクリオネの仲間を1年間飼育し、山崎さんが遺伝子を解析して論文にまとめ、ロンドン貝類学会に投稿し、新種と認められました。体長約8ミリで、学名はオホーツク海にちなんで「クリオネ・オホーテンシス」と命名されました。和名は「ダルマハダカカメガイ」に決まりました。

新種のクリオネ(左)と北太平洋のクリオネ(蘭越町貝の館提供)

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