淡路島の兵庫県・都志小学校で理科実験教室/アメリカ人助手とともに万華鏡作り


(2016/01/26)印刷する

 瀬戸内海に浮かぶ淡路島にある兵庫県・洲本市立都志(つし)小学校(狩野時夫校長、児童97人)で1月21日、ベルマーク財団の理科実験教室がありました。宮崎県から駆けつけたベルマーク名人講師の村上規代さんの指導で、6年生21人とアメリカ人の外国語指導助手ら先生5人が万華鏡作りに挑戦しました。

思い思いの万華鏡を作り上げた都志小学校6年の児童と先生たち

 今年は万華鏡がスコットランドで発明されてから200年。村上先生はこれを機に児童らに光の不思議を知ってもらおうと、ホームセンターなどで材料を買い集め、全員分のキットを用意しました。

熱心に万華鏡作りに取り組む児童

 製作の前に村上先生が「1枚の鏡で自分を見ると、自分も含め何人いますか」と質問。児童が「2人」と答えると、「では2枚の鏡を直角に合わせて見ると何人?」。児童は村上先生の用意した鏡で試し、「4人」と答えました。「そうです。360度2枚の鏡の角度を割った数ですね。1枚の場合は180度です」と説明すると、児童らは「へえ」と感心した様子です。先生は「これは光の入射角と反射角が等しいからです。この性質を利用して万華鏡は出来ています」と話しました。

 いよいよ万華鏡の製作です。塩化ビニールの鏡3枚を、2等辺三角形になるように台紙に張り付けていきました。その端にグリセリンとビーズやガラス玉を入れた小瓶をセットします。最後に台紙の外側に模様の付いた紙を貼って飾り付けると完成です。しかし、細かい作業に児童らは四苦八苦。アメリカ人助手のサンピアス・ウェスさんも「難しいです」と言いながら熱心に作っていました。

地元のケーブルテレビのインタビューを受ける村上先生

 約1時間半かかって、全員が自分の万華鏡を作り上げました。「わー、きれい」と喜びいっぱいです。さらに小瓶の中のビーズやガラス玉の数を変えたり、グリセリンを水で薄めたりして、模様がどんどん変わっていくのを楽しみました。

 最後に村上先生から一人ひとりの名前と卒業記念と書いたテープが配られ、各自の万華鏡に張り付けました。

 児童は「卒業記念にこんな素敵な万華鏡作りを教えてくださってありがとうございます」とお礼を述べました。村上先生は「万華鏡を持って帰って家族みんなで楽しんで下さい。病気や寝たきりの人がいたら見せてください。きっと元気づけるでしょう」と話しました。

 理科実験教室には地元のケーブルテレビ「淡路島テレビジョン」も取材に訪れ、近く全島で放映する予定です。

ベルマーク商品

スコッチⓇ強力瞬間接着剤 ジェル ホビー・クラフト用

ベルマーク検収

今週の作業日:4/22~4/26
2/15までの受付分を作業中