岡山県真庭市の2小学校で一輪車講習会、秋の運動会に向けて猛練習


(2015/08/03)印刷する

模範演技を披露する小山美由紀さん(右)と鈴木奈菜さん=二川小

 中国山地の真ん中、岡山県真庭市の二つの小学校で7月21、22日の2日間、ベルマーク財団の一輪車講習会がありました。両校とも秋の運動会で一輪車の演技があります。児童らは「新しい技を覚えて、運動会を見に来てくれる人に披露したい」と熱心に指導を受けていました。

 21日は、蒜山(ひるぜん)高原近くの二川(ふたかわ)小学校(13人、稲岡三枝子校長)で開かれました。あいにく2人が病気で欠席していたため、11人の参加です。

 指導してくれたのは小山美由紀さんと鈴木奈菜さん。二人とも国際大会で優勝するなどのトップアスリートです。小山さんは日本一輪車協会公認で女性ではただ一人の技術認定エキスパート1級の保持者です。

 最初に二人の模範演技がありました。体育館の端から端まで使い、様々な技を披露しました。その場でくるくる回るスピンの技には、児童らから「すごい」との声が上がりました。

乗れなかった子も2時間の指導ですいすいと楽しめるようになりました=二川小

 続いて乗れる子とそうでない子の2グループに分かれて指導が始まりました。乗れない子は低学年が多く、鈴木さんから「乗る前に降りる練習をしよう」と声がかかり、ペダルを踏んだ後、一輪車から安全に降りる練習に取り組みました。   

 いよいよ乗る練習に入ると、最初は手を壁について、怖々でしたが、どうにか立てるようになりました。鈴木さんが「では、こいでみましょう」と言うと、みんなふらふらしながらも前へ進んで行きます。「姿勢よく、前を見て」と何度も声がかかると、それまで乗れなかった子もどんどん進み、中には自由自在に曲がれる子もいました。稲岡校長は「わずか2時間くらいでこんなに上手に乗れるなんて」とびっくりです。


  

インストラクターに続いて一輪車を走らせる子どもたち=草加部小

 翌日は、市中心部の草加部小学校(60人、後河肇校長)で講習会です。

 後河校長は昨年4月に赴任した際、多くの児童が休み時間のたびに運動場に出て、熱心に一輪車で遊ぶ姿を見て驚きました。「どうにかしてもっと上手くなってほしい」と思い、ベルマーク財団の講習会に申し込みました。

 同小では多くの子が一輪車に乗れます。小山さんはうまく乗れる子のグループに「何人かで手をつないでこぎましょう」と、より難しい技を教えてくれます。また、「横乗り」や「バック」など児童がこれまで出来なかった技も指導、子どもたちは次々とこなしていました。

 初心者のグループには、鈴木さんが、両手を水平にしたり、頭に乗せたりして走り、子どもたちが同じ姿勢で続きました。「楽しい」「面白い」と声があがり、みんなどんどん上手になっていきました。

 一輪車講習会はベルマーク財団のへき地学校ソフト援助の一つで、今年度で19年目になります。

みんなで手をつないで一輪車をこぎました=草加部小

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