伊勢湾の離島・答志島の2小学校で理科実験教室


(2014/12/19)印刷する

「サイエンスものづくり塾エジソンの会」

児童たちの前で、紙コップを使いながら「手品」を披露する華井章裕代表

 伊勢湾を望む三重県鳥羽市にある離島・答志島の市立答志小学校(石原欽吾校長、93人)と市立桃取小学校(小島伴子校長、20人)で12月12日、「実験名人ベルマーク教室」が開かれました。訪れたのは「サイエンスものづくり塾エジソンの会」(華井=はない=章裕代表)の6人。特別な講師が来島することのない同島の児童たちは、理科実験の楽しい世界に魅了されていました。

液体窒素で凍らせた花に触れてみる児童たち =三重県鳥羽市の市立答志小学校で

 「エジソンの会」は、岐阜市の小学校PTAの歴代役員を中心に結成されたNPO法人で、メンバーは元先生や元市職員、建築業者などさまざまです。県内外で積極的に理科の出前教室を開き、毎年80回以上、開催してきましたが、離島を訪問するのは初めてです。

 第1部のサイエンスショー「液体窒素の極低温の世界」では、華井さんが「みんなは理解の実験が好きかな」と問いながら、液体窒素を使いながら、さまざまな実験を披露しました。かんきつ類の皮の油を濃縮した液体を風船にかけて破裂させる▽二つのビーカーの液体を混ぜると数秒後に突然色が変わる▽児童たちが各自持参した野菜や花を液体窒素で凍らせる▽凍らせたバナナで釘を打つ▽風船を液体窒素で凍らせてもしぼんだあとに膨らむ、などです。

かんきつ類の皮の油をつけて風船を破裂させてみる児童たち

 それぞれ子どもたちや先生に前に出てもらい、液体窒素の不思議な世界を一緒に楽しんでいました。

 第2部の「ものづくり」は、答志小学校では、「くるくるレインボー」「遠くへ飛ばそう紙飛行リンク」「ビー玉万華鏡」「遠くへ飛ばそう紙飛行リング」「ブンブンごまで遊ぼう」など。桃取小学校では、「ビー玉万華鏡」など三つのコーナーが設けられました。

 児童たちは、メンバーらの指導を受けながら、もの作りに挑戦しました。たくさんの作品を仕上げ、早速楽しく遊ぶ児童たちもいました。

 教室終了後、両小学校では、代表児童が「私たちのために遠くから来ていただき、ありがとうございました。理科の実験がとても好きになりました」とお礼のあいさつをそれぞれしました。

答志島は、鳥羽港から北東約2・5キロ離れ、三重県内では最大の島です。同市の無形民俗文化財に指定されている「寝屋子制度」が残っています。

くるくるレインボーを楽しく作る児童たち =同市の桃取小学校で

 石原校長と小島校長は「子どもたちの目がキラキラと輝き、いきいきとした表情が印象的でした。この中からノーベル受賞者が出てくれれば。とても有意義な教室になりました」「身近な物を使って理科を楽しく教える手法を学びました。子どもたちの笑顔が印象的で、貴重な教室になりました」と話していました。

 華井代表は「離島での開催は長年の念願でした。理科実験の楽しさを知ってもらい、来た甲斐がありました。これからも、子どもたちの理科に対する関心を高める活動を続けていきたいです」と話していました。

ベルマーク商品

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