山梨県・上野原市で「走り方教室」


(2014/12/16)印刷する

 ベルマーク財団のへき地校支援授業の「走り方教室」が山梨県上野原市の市立秋山中学校(田辺洋利校長、生徒38人)で開かれました。

3人1組で重心移動をマスター

 コーチは、NPO法人ニッポンランナーズの齊藤太郎ゼネラルマネージャーと萩谷正紀ゼネラルコーチの二人です。ともにオリンピック出場選手などトップアスリートへの指導実績と競技大会での優勝経験を持っています。

 この日はあいにくの雨模様のため、地区の避難場所にもなっている学校の広い体育館を会場にし、全校生徒が参加しました。

 まず田辺校長が「ランニングやウォーキングは生涯スポーツとして一人でも楽しめます。1、2年生は市の駅伝大会での記録更新、3年生は生涯使える走り方の習得を目指しましょう」と話しました。

 ウォーミングアップを済ませて体育館を数周走ってから2人1組になり、片足立ちの姿勢でバレーボールを横から投げるトレーニング。骨盤を使って投げるのがポイントです。また、齊藤コーチの掛け声に合わせて「こけし」走りの練習。骨盤、肩甲骨、姿勢の3要素の頭文字で、骨盤と肩甲骨を活発に動かし正しい姿勢でリズムよく走るためです。生徒も次第にうまくなりました。次はスライドを使って理論の学習です。

床に横になってバレーボールを正しく投げる

 人体の骨格模型を使った「こけし」走りの説明で斎藤コーチが「電車に乗るときは怪しい人に間違えられないように、この骨格模型をかばんからはみ出ないようにしまっています」と話すと、緊張気味だった生徒たちも笑顔になりました。

 実技に戻り、新聞紙を胸の前に置いて、腕、足ばかりでなく体幹を使って走るトレーニング。正しい姿勢で走ると新聞紙は落ちません。その格好でリレーをし、しっかり腕を振っているかチェックしました。

 最後はラダーと呼ばれるはしごを使って、「こけし」走りの仕上げです。骨盤を使い、猫背にならず、大きく腕を振って、ひざから下だけで走らないようにして体育館の壁までダッシュ。最後はみんな正しい姿勢をマスターしました。

 萩谷コーチからは市の駅伝大会に向けて、「たすきは、受け渡し地点の手前で余裕を持ってはずしておきましょう」などのアドバイスを受けました。

 教室の終わりに、「駅伝練習が好きです。手の振り方、姿勢に気をつけて走ります」(1年生の佐藤豪君)、「走る時の正しい姿勢が学べました。駅伝で少しでもタイムが速くなるよう頑張ります(2年生の原田耀大君)、「今日学んだ『こけし』の走り方に注意して持久走を続けます」(3年生の佐藤将臣君)などと感想を述べました。

「ありがとうございました!!」齊藤コーチ(左)と萩谷コーチを囲んで記念撮影

 学校は上野原市の南部に位置し、秋山川沿いの河岸段丘上にあります。周囲を標高1,000mほどの山々に囲まれ、自然も豊かです。

 通学は生徒全員がスクールバスを利用しています。体力と基礎学力の向上を狙って、今年度から授業前に朝の「ステップアップタイム」を設けています。10分間、ランニングなどで体を動かし、次の10分間は進度に応じたプリントを自分で選び、計算と漢字(月・水曜は読書)を学習しています。生徒たちはすっかり慣れ、先日の新体力テストでも成果が現れました。

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