大分県杵築(きつき)市の上(かみ)小学校で一輪車講習会


(2014/09/05)印刷する

運動会で地域のみなさんに初披露

 間もなく秋の運動会シーズン。大分県杵築市の市立上小学校(菅公紀校長、13人)の子どもたちは、運動会で一輪車の集団演技を披露しようと、練習に取り組んでいます。2学期がスタートした直後の9月2日には、一輪車インストラクターのお姉さんたちから、上手に乗りこなせる方法を学びました。ベルマーク財団のへき地校支援事

みんなで手をつないで、そろり
業のひとつです。

 この日の講習会は、学校の体育館が耐震工事中で使えないため、約5キロ離れた隣の山浦小学校(寺田好孝校長、20人)の体育館を借りました。練習を始めたばかりの山浦小学校の1年生から3年生までのお友だち7人も加わり、総勢20人とにぎやかになりました。

 インストラクターは、ともに国際大会で優勝経験のある「ユニサイクルなぎさ」の小山美由紀さんと、「江戸川一輪車クラブぴえろ」の浮谷奈菜さん。基本的な走行や上達するにつれて様々な走りの工夫できる様子を一通り実演したあと、オレンジ色のカラフルな衣装に着替えて、ペア演技を披露しました。ダンスのように手をつないで円を描いたり、ペダルから片足を外し
見本演技にびっくり
たりするたびに、子どもたちから大きな歓声が上がりました。

 実技指導に移ってからは、サドルや乗車時のペダル位置、安全な降り方などの基本を習いました。続いてまだ乗れない児童は、体育館ステージの端につかまりながらバランスの取り方を学びました。また、乗車できる児童たちは、ペダル半回転分ずつ前後しながらその場にとどまる「アイドリング」を学びました。アイドリングで前後の重心移動の方法をつかむとバックでの走行も覚えやすいので、コツをつかむようにアドバイスを受けました。最後に数人が手をつないだまま走るコンビネーションなどにチャレンジしました。みんなが集中して取り組んだため、2時間の講習会は、あっという間に過ぎました。
 講習会の終わりに上小学校4年生の安部榛仁君が「教えていただきありがとうございました。きょう一日で進歩したのがうれしかった」とお礼の言葉を述べました。

上小と山浦小の仲間で記念撮影
 上小学校は、国東(くにさき)半島の付け根部分の南西に位置する山間部にあり、近くには果樹園やフラワーガーデン、遊具や物産館、宿泊施設などを備えた大分農業文化公園や温泉のある自然豊かな地域にあります。「小さいからできない」ではなく「この規模だからできる教育」の充実をめざし、盲導犬トレーナーを招いた福祉学習や地域の生産者たちの協力による収穫体験・調理実習、子どもたちだけで22年間伝承している「子供神楽」などに取り組んでいます。また、山浦小との交流も盛んで、芋ほり体験やキャンプファイヤー、6年生の卒業制作の焼き物作りもいっしょに行っています。
 一輪車は夏休みの間、家に持ち帰って練習してきました。おうちの人はもちろんのこと、地域のみなさんも楽しみにしている運動会は、9月末の日曜日。初めて一輪車の集団演技を披露します。

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