九州北部豪雨・熊本地震の被災校を支援


(2017/10/16)印刷する

計17校に希望の設備品・教材を寄贈/財団

 7月に福岡・大分両県を局所的に襲った九州北部豪雨と、昨年4月の熊本地震で大きな被害を受けた計17校に対する支援内容をベルマーク教育助成財団は10月16日、決めました。各校が必要としている教育設備品や教材を選んでもらい、贈ります。熊本地震被災校への支援は昨年に続いて2年目です。

 九州北部豪雨の被災校では、福岡県朝倉市の市立松末(ますえ)小学校と志波(しわ)小学校、大分県日田市の市立小野小学校の3校を対象とします。財団の現地調査と地元教育委員会への取材をもとに選びました。

 朝倉市の2校とも、土石流で床上浸水したり、校舎の建つ斜面がえぐり取られたりして校舎が使えなくなり、同じ旧杷木町内の久喜宮(くぐみや)小学校の校庭に建てたプレハブ校舎で学んでいます。

 松末小にあった備品はかなりが使えなくなりましたが、朝倉市は災害復旧への対応で財政事情が苦しく、新たに調達するめどは立っていません。志波小も来春、松末小、久喜宮小とともに杷木小への4校統合を準備している最中に避難生活を余儀なくされました。

 財団に対して、松末・志波両小は熱中症対策や保健室でも必要な製氷機のほか、教材提示装置、折りたたみ椅子などを希望しました。

 日田市立小野小も、地域の孤立や校舎の浸水被害に遭い、4キロほど離れた戸山中学校で教室を間借りしています。もともと読書教育に力を入れており、冷川善幸校長は「持ち出せた本に触れる機会を増やしたいので、本を積んで教室間を移動できるワゴンがあるとありがたい」と話していました。30万円相当のワゴン数台と書籍を贈ります。

 九州北部豪雨関連の支援規模は155万円相当になります。

 熊本地震の被災校支援では、300万円の予算のもと、昨年のベルマーク財団支援の対象になっていなかった14小中学校を選びました。現地の実情に詳しい熊本県小中学校長会の推薦をもとに決めました。

 20万円から40万円を限度に支援を希望する備品・教材を選んでもらいます。ベルマーク運動参加校・団体が自分たちのベルマーク預金から寄付していただいた「友愛援助」が大きな資金源になっています。

 

  

2017年度 九州北部豪雨被災校支援一覧

●福岡県

学  校  名
1 朝倉市立 松末小学校
2   〃  志波小学校

●大分県

学  校  名
1 日田市立 小野小学校

 

  

2017年度 熊本地震被災校支援一覧

●熊本県

学  校  名
1 阿蘇市立 阿蘇西小学校

2 西原村立 河原小学校

3 西原村立 西原中学校

4 熊本市立 日吉小学校

5 熊本市立 楠小学校

6 熊本市立 江南中学校

7 熊本市立 帯山中学校

8 熊本市立 錦ヶ丘中学校

9 熊本市立 日吉中学校

10 御船町立 滝尾小学校

11 御船町立 木倉小学校

12 御船町立 御船小学校

13 宇土市立 花園小学校

14 宇城市立 小川中学校

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