スナッグゴルフJGTOカップ、福島で開催


(2016/07/21)印刷する

優勝は茨城県友部小学校

 子ども向けに開発されたスナッグゴルフの全国大会「第14回JGTOカップ」が7月16日、福島県西郷村のグランディ那須白河ゴルフクラブで開かれました。日本ゴルフツアー機構(JGTO)、日本高等学校ゴルフ連盟が主催し、岩手・宮城・福島3県は招待、他は予選を勝ち抜いた、北海道から沖縄まで16都道県28小学校164選手が出場しました。6人のプロが特別参加し、初夏のグリーン上で青、黄、紫、緑とカラフルなボールでストロークを競い、交流を深めました。東日本大震災からの復興支援のため、昨年までの3年は宮城県、今年から3年は会場を福島県に移します。

ロングホールで力強いスイングを見せる小学生選手

 スナッグとは「Starting New At Golf(ゴルフを始めるために)」の頭文字と、「くっつく」という意味があるそうです。テニスボールより一回り小さなボールを、2種類のクラブを使い分けて、マジックテープで覆われた円筒形のスナッグフラッグにくっつけるまでの打数(ストローク)を競います。楽しみながらゴルフの基本、マナーと「協力、誠実、我慢、思いやり、礼儀」を学べるように考案され、多くの有名プロが支援しています。全国650以上の小学校が導入し、JGTOがその半数近くに用具を寄贈しています。被災地支援にも力を入れており、用具を寄贈しているのは、東北3県61校、熊本県9校に上ります。用具はベルマークでも買うことができます。スナッグゴルフで基礎を鍛え、プロや世界ジュニアで活躍する選手が登場しており、ますますの普及が期待されています。

クラブを合わせて、「勝ちに行くぞ!」と気合を入れるドリームチームのプロ選手たち

 開会式で、前年度優勝チームの東広島市立三ツ城小学校の内藤遼太君(6年)が選手宣誓し、競技に入りました。507ヤード(17~83ヤード)、パー36(3~5)のコースで、1チーム6人が9ホールをプレーして、上位3人のストローク数合計で競います。

 2014年の賞金王、小田孔明プロら6人のプロによる「ドリームチーム」も「やるからには勝つ!」と、気合十分で臨みました。小田プロたちはプレーの合間には「あの子なんか、とてもうまい。マナーもいい。小学生(のレベル)じゃない」としきりに感心していました。

 時折、霧雨のような小雨が降る中、ホールインワンが9人、アルバトロスが7人も出るハイレベルな大会を制したのは、スコア73の茨城県笠間市立友部小学校でした。キャプテンの羽沢和麿君(5年)は「監督、コーチ、保護者の皆さんのお陰です。昨年は補欠で悲しい思いもしましたが、優勝できてうれしい」と喜びを語りました。藤家幸司監督は「4、5年生中心なので正直、厳しいと思っていましたが、子どもたちが一生懸命頑張ってくれました」と選手をたたえました。2位は東京都大田区立池雪小(スコア74)、3位は宮城県大崎市立鬼首小(同75)でした。ドリームチームはスコア67と、貫禄を見せつけました。

プロ選手らと記念撮影に収まる優勝した友部小学校の選手たち。後列右端は藤家幸司監督

 プレー後にはプロ選手にサインをもらったり、記念撮影をしたりし、けん玉やフラフープ、サッカー、スナッグゴルフのリフティングといったゲームを一緒に楽しみました。

 小田プロらが本物のゴルフクラブとボールでドライバーショットを示すと、迫力満点のスイングから鋭い金属音を残して繰り出される飛距離に、「すごーい」と歓声が上がりました。

 
模範演技でドライバーショットを見せる小田孔明プロ

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